ドル円は伸び悩み、市場の慎重姿勢続く

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。アメリカの足元の経済指標から旺盛な消費が示されており、引き締め継続の期待からドル買い基調は維持される見通し。ただ、トルコリラの不安定な値動きから、市場は慎重姿勢を崩さないでしょう。

NYダウの大幅高でドル一時111円台

8月16日の取引で、ドル/円は伸び悩み。アジア市場では、中国商務省が米国との事務レベル協議の再開を発表し、深刻化している米中通商摩擦が解決に向かうとの期待感から円売り優勢の展開に。その後、トルコリラが小じっかりとなり、ドル/円はユーロ/円などクロス円の上昇にけん引され、110円後半に浮揚します。ただ、ユーロ/ドルの上昇でドルの上値が押さえられるケースが目立ちました。
欧米市場では、その日発表されたアメリカの住宅関連指標が堅調となり、15日の小売売上高とともに旺盛な消費が景気を押し上げている姿が鮮明になり、ドル買い基調が強まります。NYダウが大幅高に振れると、ドルは一時111円12銭まで値を切り上げました。しかし、トルコリラが急落すると即座に円買いに反応し、ドルは再び110円台に失速し、NY市場ではそのまま110円台で引けました。

ドル111円台を維持できるか注目

17日のアジア市場早朝は、ドルは110円90銭台で推移。この後は日本株の堅調地合いを背景に円売りが先行し、111円前半を中心とした値動きとなりそうです。前日に続き、米中通商摩擦の回避に向けた協議再開をで短期的に安心感が生まれ、円売り基調が続くでしょう。ただ、昨晩のトルコリラ急落の場面では、円や米国債が買われるなど、市場は神経質になっていることがうかがえます。
一方、アメリカのトランプ大統領がツイッターで強い経済を強調しつつ、ドルへのマネーの流入を指摘。米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長もインタビューで、ドル高を容認するような発言が聞かれました。ただ、その割りにドルの上昇は限定的ではないでしょうか。1カ月前にドル/円が113円台に乗せた際にドル高をけん制した経緯も含め、今回の発言の意図を見極めなければなりません。
本日は週末の調整売りも見込まれるため、決め手になる材料が乏しければドルは上値が重くなると予想します。
■主な注目材料
07:45 NZ4-6月期生産者仕入価格
08:00 韓国7月失業率
15:00 独7月生産者物価指数
16:00 トルコ8月消費者信頼感
17:00 台湾4-6月期国内総生産
17:00 ポーランド7月雇用成長
17:00 ユーロ圏6月経常収支
17:30 香港7月失業率
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数
21:30 カナダ7月消費者物価指数
22:00 ロシア7月失業率
23:00 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数
休場:インドネシア

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