ドル円は底堅い、米中協議に向け買い余地

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。アメリカのトランプ大統領による利上げ批判やロシア疑惑再燃への懸念で売られやすい地合いは継続。ただ、今日から始まる米中通商協議への思惑が広がり買戻しが見込まれます。

ロシア疑惑再燃も売り要因

8月21日の取引で、ドル/円は切り返し。トランプ大統領がその前日の通信社とのインタビューでFRBの引き締め継続方針をけん制したことが嫌気され、ドルは一時109円77銭まで弱含みました。しかし、トルコの格下げやアメリカとの関係悪化への懸念で先安観に変わりはないものの、リラは比較的底堅い値動きが続いたため、リスク回避的な円買いは後退。日本株高などでドルは110円台を回復します。
欧米市場では、ユーロ/円などクロス円の上昇がドル/円をけん引。また、NYダウの続伸やアメリカの10年債利回りの持ち直しを背景に買いが続き、ドルはNY市場で一時110円54銭まで切り返しました。その後ロシア疑惑の再燃で、ドルは110円前半に逆戻り。ただ、トランプ大統領の利上げ批判などを受けた利益確定売りはなお続く可能性はありますが、ドルの足元の底堅さが示されています。

FOMC議事要旨で利上げ確認

本日アジア市場の早朝は、110円10銭台で推移し、この後は日経平均株価の堅調地合いを手がかりに円売りが先行し、110円半ばに値を戻す展開を予想します。トランプ大統領の元顧問弁護士コーエン氏が、司法取引でロシア疑惑に関する新事実を明らかにするとの観測から、ドルは上昇を阻止されるかもしれませんが、今日と明日開催される米中協議で通商摩擦回避を期待した買戻しが観測されます。
今晩は、7月31日、8月1日の両日開催された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が焦点。トランプ大統領はその会合の前に初めてFRBの引き締め姿勢を批判していますが、金融政策に何らかの影響を及ぼしていたとは考えられません。24日に予定されるパウエル議長の講演の注目度が高まるなか、議事要旨から9月と12月の利上げに前向きなトーンが伝われば、ドルは一段の買戻しが入るでしょう。
■主な注目材料
07:45 NZ4-6月期小売売上高
10:30 豪4-6月期建築完了件数
13:30 日6月全産業活動指数
17:00 台湾7月失業率
ポーランド7月小売売上高
南ア7月消費者物価指数
未定 英インフレ報告公聴会
19:00 イスラエル6月工業生産高
20:00 米住宅ローン申請件数指数
21:30 カナダ6月小売売上高
22:00 メキシコ6月小売売上高
23:00 米7月中古住宅販売戸数
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
04:00 アルゼンチン7月貿易収支
休場:マレーシア、インドネシア、シンガポール、インド、パキスタン、スリランカ、バングラディッシュ、レバノン、サウジアラビア、パレスチナ自治区、カタール、オマーン、クウェート、アラブ首長国連邦、トルコ、バーレーン、モロッコ、チュニジア、タンザニア、ヨルダン、エジプト、ウガンダ、ナイジェリア、コートジボアール

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