ドル上げ渋り、週末の利益確定売りも

本日のドル/円は上げ渋る値動きとなりそうです。オセアニア通貨の下落を背景にドルが買われやすい地合いは継続。ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演で、タカ派的なトーンが緩められれば利益確定売りに押されるでしょう。

オセアニア通貨は売り継続

8月23日の相場で、ドル・円はしっかり。オーストラリアで与党自由党の党首選がターンブル政権の権力争いに発展したことで政治情勢が急速に不安定化し、豪ドルが対ドルで大きく売られました。米中通商協議で大きな進展は見込めないとのムードが広がり、中国減速の影響を受けやすい豪経済の特徴も豪ドル売りを誘います。それをきっかけに、ドルは豪ドルを含めた通貨に対して強含みました。

ドル買い地合いはアジア市場だけでなく欧米市場でも継続。豪ドル以外にも、ユーロが1.16ドル台乗せに失敗、ポンドはイギリスの合意なき欧州連合(EU)離脱懸念でそれぞれ売られ、ドルをさらに押し上げました。新興国通貨も買戻しが入る地合いではなく、ドル一人勝ちの様相に。ドル/円は節目付近の売りに上昇を阻止されましたが、NY市場でようやく111円台を回復しました。

米中協議で双方譲らずか

前日の豪ドルに続き、本日はNZドル売りを背景としたドル買いが継続しそうです。ニュージーランド準備銀のオア総裁の利下げに含みを残す発言で、NZドルに売りが強まっています。同国の4-6月期消費者物価指数は中銀の目標レンジ下限は維持したものの、低水準が継続。また、乳製品取引価格の低迷のほか、オーストラリア同様、中国経済の影響を受けやすいこともNZドルの下落要因とみられます。

ドル全面高のなか、今晩は午後11時に予定されるパウエルFRB議長の講演が焦点。22日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨をベースとするなら、堅調なアメリカ経済の拡大基調を背景に、同議長は引き締め政策の必要性を強調するでしょう。一方で、同議事要旨には下振れリスクにも触れたことを考えると、発言内容はタカ派寄りながらもややトーンダウンの可能性があります。

ただ、週末でもあるため、足元のドル買い地合いによる利益確定売りが見込まれ、ドルが一気に112円台という展開は想定しにくい状況です。

■主な注目材料
07:45 NZ7月貿易収支
08:30 日7月全国消費者物価指数
09:00 シンガポール4-6月期国内総生産
13:00 マレーシア7月消費者物価指数
14:00 7月シンガポール鉱工業生産
15:00 独4-6月期国内総生産
デンマーク7月小売売上高
ノルウェー6月失業率
16:30 スウェーデン7月生産者物価指数
17:00 ポーランド7月失業率
18:00 台湾4-6月期国内総生産
21:30 米7月耐久財受注
22:00 メキシコ4-6月期国内総生産、経常収支
休場:ウクライナ、トルコ、パレスチナ自治区、オマーン、クウェート、ヨルダン

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