ドルは底堅い/「3期目」の安倍政権は?

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。引き続き貿易摩擦の解消をテーマにドルや円が売られ、その他の通貨が買い戻される展開。ドルは株価や長期金利、クロス円の上昇で前日よりは買いが入る見通しで、下値の堅さが意識されるでしょう。

ドル110円90銭台に買い

8月27日の取引で、ドル/円は下げ渋り。アジア市場では午前中に111円前半から比較的大きく売られ、節目の水準を割り込みます。国内勢が月末の売りを仕掛けたとみられ、一時110円93銭まで弱含みました。ただ、110円90銭付近には買いオーダーを観測。下値の堅さが意識され、日経平均株価や上海総合指数の堅調な値動きを手がかりに押し目買いが入り、111円台前半に持ち直しています。
この日はロンドン市場が休場だったため欧州では動意が薄かったものの、NY市場では北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関し、アメリカとメキシコが大筋合意に達したとの発表でメキシコペソが上昇。また、これから交渉に復帰するカナダが注目され、カナダドルが対ドルで買われ、ユーロやポンドなどもそれに追随します。ドル/円は再び111円を割り込んだものの、110円90銭台で下げ止まりました。
28日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円10銭台でもみあい。この後は日経平均株価の堅調地合いを手がかり円売りが先行し、ドルを押し上げると予想します。ユーロなど主要通貨は前日ほど強くはないものの、引き続き買いが入りやすく、クロス円もそれに連動した展開となるでしょう。ドル/円は株やアメリカの10年債利回りをにらみながら、111円台前半を中心とした値動きとなりそうです。

自民総裁選はすでに決着か

安倍晋三首相が自民党総裁選(9月7日告示、同20日投開票)への出馬を正式に表明し、連続3選を目指すことになりました。石破茂元幹事長との一騎打ちとなる見通し。ただ、安倍首相は810票(国会議員405、地方405)のうち、国会議員票の250超を含めすでに過半数に達する見込みで、3選は必至の情勢です。その場合、安倍首相は2021年9月をもって任期満了となります。
政治日程的に来年は4月に統一地方選、7月に参院選が予定され、10月1日の消費税10%引き上げが争点にならざるを得ません。安倍政権は消費増税のスケジュールを遅らせてきた経緯から、どうしても実現させる方針です。しかし、安倍首相は党内での求心力は強いものの、一般有権者の支持率低下は明らか。現時点では、消費税引き上げと引き替えに任期途中で退任するとみています。
■主な注目材料
06:00 韓国8月消費者信頼感
13:00 タイ7月鉱工業生産
13:30 ノルウェー7-9月期消費者信頼感
16:15 スイス4-6月期雇用水準
16:30 スウェーデン7月貿易収支、小売売上高
17:00 ユーロ圏7月小売売上高
19:00 イスラエル7月小売売上高
22:00 メキシコ7月失業率
23:00 米8月消費者信頼感
23:00 米8月リッチモンド連銀製造業指数
23:30 米8月タクシー部門観測

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