ドルは底堅い、動意薄は継続

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。引き続き貿易摩擦解消に向けた動きをテーマにドルと円が売られやすい地合いとなる見通し。ただ、アメリカとカナダの交渉を見守るムードやトルコリラ弱含みへの警戒から、円売りはそれほど期待できないでしょう。

ドルは下値に安心感も

8月28日の取引で、ドル/円は上げ渋り。北米自由貿易協定(NAFTA)など従来の枠組み以外の方法による貿易摩擦の解消に思惑が広がり、ドルや円が売られる展開となりました。アジア市場では日経平均株価や上海総合指数が堅調な値動きとなった場面で円売りが強まり、111円35銭まで強含んでいます。その後は日本株や中国株の失速で円売りは縮小し、ドルは上昇分を削りました。
欧米市場では、アメリカの消費者信頼感が2000年以来の高水準を記録し、個人消費の好調さを示したものの、摩擦解消への観測からドル買いには結びつかず、111円台前半での値動きが続きました。しかし、ドルはこの日のアジアとNYで2度111円を割り込んでいますが、前日と同様にいずれも110円90銭台で跳ね返されており、買い需要の旺盛さがわかります。本日も安値では押し目買いが入るでしょう。

米GDP受けややドル買いか

29日のドル/円は、アジア市場早朝の取引では111円20銭付近でもみあう展開。この後は日本株高に振れにくく、円売りは小幅にとどまる見通し。上海株が低調となれば111円付近に値を下げる可能性もあるでしょう。週明け以降にトルコリラがじりじり値を下げており、やや警戒されそうです。一方で、ユーロ/ドルが1.17ドル回復に失敗し、ドルが押し上げられるでしょう。
今晩の注目材料はアメリカ4-6月期国内総生産(GDP)。速報値は前期比年率で+4.1%と、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)が指摘しているような堅調な内容となりました。本日発表される改定値は+4.0%に小幅下方修正が見込まれています。本来なら、それでも高成長のため、金融引き締めを意識したドル買いが入りそうです。ただ、昨晩の消費者信頼感後のドルは伸び悩みをみると、今晩も上昇は限定的と予想します。
■主な注目材料
10:00 豪 HIA新築住宅販売戸数
14:00 日8月消費者態度指数
15:00 独9月GfK消費者信頼感
16:00 ハンガリー失業率
トルコ7月貿易赤字
17:00 スイス8月ZEW期待指数
21:30 米4-6月期国内総生産(改定値)
21:30 カナダ4-6月期経常収支
22:00 イスラエル中銀定例会合/政策発表
23:00 米7月中古住宅販売成約指数
休場:スロバキア

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