ドル下げ渋り、リスク許容度は低下

本日のドル/円は下げ渋る値動きとなりそうです。アルゼンチンペソの急落で新興国通貨安への懸念が強まったほか、米中摩擦の再燃で世界経済の減速に警戒感が広がり、ドルと円が買われる見通し。最終的にはドル買いとなり、ドル/円の下げは限定的でしょう。

アルゼンチンペソ暴落で通貨安懸念

8月30日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場では、下値の堅さが確認され112円台に向かうとみられていましたが、オーストラリアの弱い経済指標や日経平均株価の予想外の伸び悩みを受け円買いに振れます。その後円買いは一服したものの、欧米市場にかけてアルゼンチンペソ急落、トルコリラ安などで新興国通貨安をきっかけとした通貨危機への警戒が広がり、円買いが再開しました。

欧米市場では、米中間の通商摩擦が再燃し、中国経済減速の世界経済への波及に懸念が強まり、円買いに振れやすい地合いとなりました。ドル/円は111円10銭付近まで弱含み、111円20銭台で引けました。ウワサのレベルですが、トランプ政権が今後、ドル売り介入に踏み切る可能性があるとの一部米銀の観測が伝わったことも、ドル買いをちゅうちょさせる要因になりました。

トランプ政権のドル売り介入に思惑も

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円を割り込んでいます。この後も日本株や中国株の軟調地合いを背景に円買い優勢となり、ドルは110円半ばを目安に下げが見込まれます。インドルピーも急激な下落で、アルゼンチンペソなどを含め新興国通貨安への警戒は続く見通し。また、トランプ大統領が世界貿易機関(WTO)脱退を示唆していることも、影響がありそうです。

一方、新興国通貨安や通商摩擦では、ドルが安全通貨として買われる側面があり、本日もその傾向が示される見通しです。ドルと円が買われやすいなか、ドルと円ではドルの方が強く、ドル/円相場はそれほど大きく下げないと予想します。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ打ち止めやトランプ政権のドル売り介入が観測されるものの、現時点でドルは大きく売りづらいとの見方があるようです。

■主な注目材料
08:00 韓国7月鉱工業生産
08:30 日7月失業率、有効求人倍率、消費者物価指数
08:50 日7月鉱工業生産
10:00 中国8月製造業PMI
14:00 日7月住宅着工件数
15:00 独7月小売売上高
デンマーク7月失業率
16:00 チェコ4-6月期国内総生産
ハンガリー6月貿易収支、7月生産者物価指数
16:30 タイ7月経常収支
17:00 ユーロ圏4-6月期国内総生産、消費者物価指数
ポーランド8月消費者物価指数
ノルウェー8月失業率
18:00 ユーロ圏7月失業率
21:00 インド国内総生産
南ア7月貿易収支
ブラジル4-6月期国内総生産
21:30 カナダ7月鉱工業製品価格
22:00 チリ7月失業率
22:45 米8月シカゴ地区購買部協会景気指数
23:00 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数
00:00 コロンビア7月失業率
05:00 コロンビア中銀定例会合/政策発表
休場:マレーシア、カザフスタン

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする