ドルは下値が堅い、111円付近を維持

本日のドル/円は、引き続き下値の堅い値動きとなりそうです。通商摩擦への警戒は続くものの、新興国通貨安は一服しており、安全通貨としてのドル買いはいったん収束。ただ、依然として売りづらい状況に変わりはなく、110円後半は押し目買いが入るでしょう。

欧州通貨安がドルを下支え

9月3日の取引で、ドル/円は下げ渋り。北米市場がレーバーデーで休場のため商いが低調のなか、ドルの下値の堅さが目立ちました。アジア市場では日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いで円買いに振れやすく、ドルは一時110円85銭まで下落。終盤は、トルコ中銀が目先の利上げを示唆すると、トルコリラがドルや円に対して買い戻され、クロス円は底堅い値動きとなりました。
欧州市場では、イギリスの欧州連合(EU)からの合意なき離脱やそれに伴う政局リスクに警戒が広がり、ポンド/ドルは売り先行。夕方に発表された製造業PMIの弱い内容も嫌気され、ポンドは足元も下落基調が続いています。ユーロ/ドルもさえない値動きとなるなど欧州通貨がさえない値動きとなった影響で、ドルは111円18銭まで値を切り上げ、111円台で取引を終えました。

NAFTA再交渉でカナダを注視

4日のアジア市場早朝は、ドル/円は111円10銭付近でもみあい。この後は、日経平均のプラス圏推移でやや円売りに振れ、ドルは111円台を維持しつつ小幅上昇の見通し。ただ、米中間の貿易摩擦は先読みできず、中国株が軟調となれば円売りは縮小。北米自由貿易(NAFTA)再交渉に関し、5日に開かれるアメリカとカナダの協議を見極めたいムードから、ドルは売り買いともに動きづらいでしょう。
アメリカのトランプ大統領は、カナダとの再協議に向け強硬姿勢を崩しておらず、農産物分野などでの市場開放を求めています。対するカナダのトルドー政権は、安全保障や貿易の面で長年にわたりアメリカと歩調を合わせてきた経緯から、調整の末譲歩せざるを得ないとみます。ただ、「トランプに譲歩した」との批判で支持率低下は避けられず、来年秋にも予定される総選挙では苦戦する可能性があります。
■主な注目材料
08:00 韓国4-6月期国内総生産、8月消費者物価指数
08:01 英8月BRC小売売上
08:50 日マネタリー・ベース
10:30 豪4-6月期経常収支
13:30 豪準備銀定例会合/政策発表
15:00 ルーマニア7月生産者物価指数
16:15 スイス8月消費者物価指数
16:30 スウェーデン4-6月期経常収支
17:30 英8月建設業PMI
18:00 ユーロ圏7月生産者物価指数
18:30 南ア4-6月期国内総生産
21:00 ブラジル7月鉱工業生産
22:30 カナダ8月製造業PMI
22:45 米8月製造業PMI
23:00 米7月建設支出
23:00 米8月ISM製造業景況指数
未定 世界乳製品取引価格指数
04:30 米8月国内自動車販売

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