ドルは底堅い、米インフレを見極め

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。欧州通貨持ち直しの影響で安全通貨のドルにはやや下押し圧力がかかる見通し。ただ、明日から始まる英中銀金融政策委員会(MPC)やアメリカのインフレ関連指標発表を前に、積極的には動きづらい展開となるでしょう。

ドルは111円挟みもみあい

9月10日のドル/円は、小じっかり。アジア市場では日本株の不安定な値動きや中国株の弱含みで円買いが強まった場面では110円85銭まで下げましたが、日本の国内総生産(2次速報)や中国の消費者物価指数が強い内容を示し、足元の通商摩擦に対する不安は緩和。また、トルコリラの回復基調もあり、リスク回避の円買いは後退し、ドルは111円台を回復しました。
欧米市場では、イギリスの欧州連合(EU)離脱に関し、EU交渉担当者が2カ月以内に双方が合意に達するとの見方を示し、強硬離脱への懸念によるポンドとユーロの売りが巻き戻されます。最近の金融市場におけるネガティブな材料の1つが解消される可能性から、安全通貨のドルと円が売られる展開となりました。ドル/円に関しては、どちらかといえば円売りに押されたようです。

明日以降のイベントを見極め

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円10銭台で底堅い値動き。この後は日経平均株価の弱含みを受けた円買いで、小幅に下げる展開を予想します。しかし、12日は英中銀がMPCの初日、アメリカの生産者物価指数の発表、13日はMPCの政策発表や欧州中銀(ECB)理事会、トルコ中銀の定例会合・政策発表、アメリカの消費者物価指数の発表が予定され、本日は動きづらいでしょう。
このため、前日みられたユーロやポンドの買いが一巡すれば、ドルや円の下落圧力は弱まると予想します。もちろん、米中貿易摩擦や北米自由貿易(NAFTA)再交渉の妥結に向けた協議など通商面での問題は継続中で、警戒のドル買い、円買いは残ります。ドル/円は引き続き小動きとなりそうです。111円50銭付近には厚い売り圧力が観測され、ドルは上値の重さが意識されるでしょう。
■主な注目材料
07:45 NZ8月電子カード小売り販売数
10:00 フィリピン7月貿易収支
13:30 日7月第三次産業活動指数
15:00 ルーマニア8月消費者物価指数、7月鉱工業生産
16:00 ハンガリー8月消費者物価指数
17:00 ユーロ圏8月生産者物価指数
17:30 英雇用統計
18:00 独9月ZEW景気期待指数
ユーロ圏4-6月期雇用者数増減
20:00 南ア7月製造業生産
21:15 カナダ8月住宅着工件数
21:55 米レッドブック
22:00 メキシコ7月鉱工業生産
ロシア7月独貿易収支
23:00 米7月JOLT求職、卸売在庫
休場:マレーシア、インドネシア、レバノン、イラク、オマーン、バーレーン、クウェート、イスラエル、モロッコ、エジプト、パレスチナ

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