ドルは上値が重い、イベント控え買い慎重

本日のドル/円は上値の重い展開となりそうです。市場に広がる大国間の経済摩擦への警戒感から、引き続きドルと円が買われやすい見通し。ただ、明日にかけてアメリカのインフレ指標や主要中銀の政策の発表が予定され、ドル買いは限定的となるでしょう。

ドルはトレンド見極めか

9月11日の取引で、ドル/円は小じっかり。アジア市場では7日と10日に上昇を阻止した111円25銭を上抜けると、弾みがついて111円半ばに水準を切り上げました。ただ、111円50銭台には容易に乗せられず、同水準付近での売りに押される展開が目立ちます。欧州市場でようやく111円50銭台を回復しましたが、ドルのストップロスを巻き込んだ急伸はみられず、やはり伸び悩んでいました。
NY市場では、この日に発表されたJOLT求人やNYダウが堅調だったものの、ドルは111円63銭で上昇を抑えられました。やはり過度な警戒は後退したとはいえ、トランプ政権の強引な通商政策に起因する貿易戦争への嫌気は続き、ドルと円が選好されるためドル/円の値動きは緩慢です。113円を上回るドル高か、110円を割り込む円高か、トレンドを見極めている状況と、ある短期筋は指摘しています。

ハト派委員の発言に注意

12日のアジア市場早朝のドル/円は、111円60銭台でもみあい。日中は、米株高を受けた日本株高で円売りが先行し、ドルは111円後半に上昇する展開を予想します。ただ、引き続き貿易摩擦という重いテーマへの意識が、積極的な取引を妨げるでしょう。また、明日の英中銀(BOE)と欧州中銀(ECB)、トルコ中銀の政策発表、アメリカの消費者物価指数発表を前に、様子見ムードも広がりそうです。
一方、当局者による一段の引き締めに慎重な意見が出始めるなか、今晩は連邦準備制度理事会(FRB)ではハト派として知られるブレイナード理事が講演する予定です。2週間後の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、来年の利上げ打ち止めに思惑が広がればドルは買いづらい地合いとなる見通し。自民党総裁選も盛り上がっておらず、トランプ大統領発の突発的なニュースがなければ、動きの鈍い相場展開となりそうです。
■主な注目材料
08:00 韓国8月失業率
08:50 日7-9月期大企業景気予測調査
09:30 豪9月Westpac消費者信頼感
14:00 シンガポール7月小売売上高
15:00 スウェーデン8月失業率
16:00 ハンガリー7月工業生産高
18:00 ユーロ圏4-6月期雇用者数増減、7月鉱工業生産、工業生産
18:30 南ア8月企業マインド
20:00 南ア7月小売売上高
米MBA住宅ローン申請件数指数
21:00 インド8月消費者物価指数、製造業生産高、鉱工業生産
21:30 米8月生産者物価指数
カナダ4-6月期設備稼働率
03:00 米 ベージュブック
休場:ヨルダン、チュニジア

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