ドル小じっかり、クロス円がけん引

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。前日の欧州通貨買い一巡によるドルの買戻しが見込まれるほか、市場心理の改善を受けた円売りは続き、ドルは112円台を回復する見通し。ただ、利益確定売りなどが出やすく、上昇は小幅にとどまるでしょう。

トルコ中銀の大幅利上げを好感

9月13日の取引で、ドル・円はしっかり。アジア市場ではオーストラリアの雇用関連の強い経済指標を好感した円売りなどがみられたものの、節目の111円50銭付近で強い売り圧力が観測され、ドルの上値の重さが目立ちました。その後の欧米市場では、欧州中銀(ECB)理事会と英中銀金融政策委員会(MPC)がいずれも政策金利を据え置きながらやや強気な姿勢を示し、ユーロとポンドがドルや円に対して強含みました。
また、同じ時間帯にトルコ中銀は政策金利の1週間物レポ金利を現行の17.75%から24.00%に引き上げると発表。市場予想の22.00%を大きく上回り、トルコ情勢への懸念後退でリラ買いとドル売り、円売りが優勢となります。一方、アメリカの消費者物価指数(CPI)は低調で、ドルは欧州通貨やトルコリラに対して売られましたが、リスク許容度の大幅改善を背景とした円売りがドルを112円近くに押し上げました。

米利上げ継続方針は変わらず

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円手前でもみあい。この後は日本株高を手がかりに円売りが再開し、ドルは8月1日以来の112円台回復が見込まれます。ただ、昨晩のユーロ/ドルは結局1.17ドルの明確な上抜けに失敗し、ポンド/ドルも英中銀が強気だったとはいえ次の利上げは不透明です。いずれも目先の買いは限定的となり、資金は欧州通貨からドルに戻ると予想します。
また、市場センチメントの改善でリスク選好の円売りは続くでしょう。トルコリラは8月上旬の急落以前の水準には回復していないものの、トルコ中銀がタカ派姿勢を打ち出した影響は大きく、目先もクロス円を押し上げ、ドル/円をけん引するとみています。今晩はアメリカの小売売上高が注目材料。今週発表されたインフレ指標は低調でしたが、小売売上高が想定通りの内容となれば、ドル買いに振れると予想します。
ただし、ドル/円は一目均衡表などで大幅上昇が示されていないほか、週末要因の売りも出やすく、今晩は前日のような上昇は見込みにくい状況です。
■主な注目材料
06:00 輸出8月価格
07:00 ペルー中銀定例会合/政策発表決定
07:30 NZ8月PMI
11:00 中国8月小売売上高、鉱工業生産、失業率
13:00 マレーシア失業率
13:30 日7月設備稼働率
15:30 インド8月生産者物価指数
16:00 トルコ7月経常収支
16:30 スウェーデン8月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏4-6月期労働コスト指数賃金、7月貿易収支
19:30 ロシア中銀定例会合/政策発表決定
20:00 英中銀四半期報告書
21:00 ポーランド8月消費者物価指数
ウクライナ7月貿易収支
21:30 米8月小売売上高、輸入物価指数、設備稼働率、鉱工業生産、製造業生産
23:00 米9月ミシガン大学消費者信頼感
00:00 コロンビア7月小売売上高、鉱工業生産
00:30 イスラエル8月消費者物価指数
01:00 ペルー7月国内総生産
10:30 中国8月住宅価格
休場:モーリシャス

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