ドル下げ渋り、株価やクロス円を注視

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。米中貿易摩擦の懸念再燃で安全通貨のドルと円に買いが入りやすい地合いが見込まれます。また、アメリカの長期金利の低下を受け、ドル買いは後退する見通し。ただ、株価やクロス円が下げ渋れば円買いは限定的となるでしょう。

安倍首相の発言で緩和解除に憶測

9月14日の取引で、ドル/円は小反発。アジア市場では、安倍晋三首相が自民党総裁選の候補者討論会で異次元緩和を長期間続けて「いいとは思わない」と述べ、日銀の出口政策への思惑から円買いが強まる場面もありました。日経平均株価が23000円台の大台を維持したことでドルの下げは小幅にとどまったものの、材料難だったこともあり安倍首相の発言は欧州市場でも一部で材料視され、ドルは111円75銭まで下げました。
ただ、その前日からの円売り基調は継続し、ドルは持ち直しました。アメリカの小売売上高は予想よりも弱い内容でしたが、前月分が上方修正されるなど底堅さが示されたほか、アメリカの10年債利回りが節目の3%台を回復し、ドル買いに振れます。その後、トランプ政権が貿易赤字の削減に向け、中国に対する第3弾となる制裁を打ち出し、貿易摩擦への懸念は強まったものの、ドルは112円を維持して取引を終えました。

トルコの堅調な経済指標に期待

週明け17日のドル/円は、アジア市場早朝は112円台を割り込み、111円90銭台でもみあい。東京市場が休場のため、アジアは小動きとなるでしょう。米中摩擦への懸念から上海総合指数が軟調地合いで推移すれば、やや円買いに振れドルを下押しする見通し。また、前週末には1カ月ぶりに節目の3%を回復したアメリカの10年債利回りが大きく低下すれば(修正)、ドル買いは見込みづらい展開となりそうです。
反面、トルコリラが前週の中銀による大幅利上げを背景に当面の危機は回避され、底堅い値動きが続けばクロス円が下げ渋り、ドル/円も下げは限定的となる見通し。本日16時に発表されるトルコの7月工業生産と6月失業率が改善すれば、警戒の円買いが弱まる可能性はあります。一方、米中摩擦に関しては、8月の下旬に次官級協議を開催したものの、対立の回避に向けた具体的な進展はみられず、数週間以内に行われる閣僚級協議が注目されています。
■主な注目材料
13:00 インドネシア8月貿易収支
15:00 ノルウェー8月貿易収支
16:00 チェコ8月生産者物価指数
16:00 トルコ7月工業生産、6月失業率
18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数
19:00 イスラエル8月貿易収支
21:30 米9月NY連銀製造業指数
休場:日本、チリ

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