ドルは戻りが鈍い、乏しい買い材料で

本日のドル/円は戻りの鈍い値動きとなりそうです。アメリカのトランプ政権による中国への第3弾となる制裁関税が嫌気され、逃避マネーがドルと円に流入する見通し。ただ、株価の弱含みや長期金利の低下が続けば、ドルの回復ペースを鈍らせるでしょう。

ドル111円70銭台に一時下落

9月17日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場では東京が敬老の日の休場で薄商いのなか、14日高値の112円16銭を付けにいく場面がみられたものの、上昇を阻止されると下げに転じます。上海総合指数が米中摩擦への懸念で2016年1月以来の安値圏に下げたことで、やや円買いに振れやすい展開に。ただ、ドルは111円台では押し目買いが観測され、112円付近でのもみあいが続きました。
欧米市場では、トランプ政権による制裁を発動した場合、中国政府は報復措置に踏み切ると表明しドルを下押し。NY市場では、円買いでドルは111円76銭まで値を下げます。アメリカは北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関しカナダとも合意に達しておらず、貿易環境悪化への思惑から新興国通貨の持ち直しも遅らせています。トルコリラは中銀が前週に大幅利上げに踏み切っても回復の足取りは鈍い状況です。

ユーロは1.17ドルを上抜けられず

18日のアジア市場早朝は、トランプ大統領が対中制裁を正式発表すると、ドル買いと円買いに振れ、ドル/円は前日NY安値を下回り111円60銭台まで値を下げました。この後もドル買いと円買いが進む見通しで、上海総合指数が前日よりも地合いが悪化した場合には円が一段高となりそうです。また、貿易環境の悪化は新興国経済にも悪影響を及ぼすため、クロス円の弱含みにつながり、ドルを押し下げるかもしれません。
ただ、日経平均株価は上昇が見込まれており、日本株高に振れればドルの下げは小幅にとどまるでしょう。また、リスク要因が強まるほど安全通貨のドルに買いが集まる流れも続きそうです。一方、ブレグジット問題でユーロとポンドは前日買われましたが、ユーロ/ドルは抵抗線として機能する1.17ドルをしっかり上抜けられませんでした。本日もその水準の上抜けに失敗すれば上値を重さを嫌気した売りが広がる見通し。
とはいえ、ドル/円を押し上げる材料は乏しく、アメリカの株価の低迷や長期金利の伸び悩みでドルの上昇は小幅にとどまると予想します。
■主な注目材料
10:30 豪4-6月期住宅価格指数
16:30 スウェーデン8月失業率
17:00 ポーランド8月企業部門賃金
17:30 香港8月失業率
21:00 ハンガリー中銀定例会合/政策発表
21:30 カナダ7月製造業出荷
21:55 米レッドブック
23:00 米9月NAHB住宅市場指数
00:00 コロンビア7月貿易収支
04:00 アルゼンチン4-6月期国内総生産
休場:イスラエル、チリ

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