ドル底堅い、来週の利上げ期待で

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。米中通商摩擦などで好材料が乏しいなか、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを見込んだ消去法的なドル買いに振れやすい見通し。ただ、リスク要因には円高で反応し、自民党総裁選の円の押し上げ効果は限定的でしょう。

消去法的なドル買い継続

9月19日の取引で、ドル/円は高安わずか28銭のレンジ取引。アメリカのトランプ政権による貿易赤字の解消を目指した中国への制裁を受け、市場環境の悪化に対する懸念が強まりました。ただ、アジア市場では日経平均株価の大幅続伸や上海総合指数のプラス圏推移を背景に、ややリスク選好的な円売りに振れやすい地合いが継続。また日銀の「異次元緩和」継続も円売りの支援材料となりました。
欧米市場では、ブレグジットに関するイギリスと欧州連合(EU)の合意に向け、アイルランドとの国境問題に双方の認識の食い違いが判明。メイ首相の発言などでポンド/ドルとポンド/円が急落し、ドル/円を小幅に押し下げます。ただ、ドル/円に関しては安値で押し目買いが入ったとみられ112円16銭で下げ止まり、NY市場では112円30銭まで戻してこの日の取引を終えました。

安倍3選も円売り限定的

本日のアジア市場早朝で、ドル/円は112円30銭付近でのもみあい。この後は日本株の小幅高を手がかりにやや円売りに振れ、節目の112円50銭を目指す展開を予想します。ただ、ある短期筋は、リスク回避の動きにならない足元の状況について「気持ちが悪い」と話しており、市場には決して楽観ムードが広がっているわけではありません。来週のFRBによる利上げが見込まれ、ドルは売りづらいだけと理解しています。
一方、自民党総裁選は、午後2時すぎに結果が判明する見通し。安倍晋三首相の3選はすでに織り込まれているため、シナリオ通りとなれば安心感により円買いは後退するものの、日銀の「異次元緩和」継続を期待した円売りの効果は限定的とみます。今朝になって小泉進次郎筆頭副幹事長が石破茂元幹事長の支持を表明したと伝えられていますが、地方票はすでに締め切られており、大方の予想を覆すような事態にはならないでしょう。
なお、トルコ政府は本日、中期経済プログラムを発表する予定です。経常赤字の縮小などについて具体策が盛り込まれていないと同国経済の再建に期待は高まらず、リラ売りに振れる可能性もあります。
■主な注目材料
06:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表決定
07:45 NZ4-6月期国内総生産15:00 スイス8月貿易収支
15:00 デンマーク9月消費者信頼感
15:30 ハンガリー経常4-6月期収支
16:00 トルコ9月消費者信頼感
17:00 ノルウェー中銀定例会合/政策発表決定
17:30 香港8月消費者物価指数
英8月小売売上高
21:30 米9月フィラデルフィア連銀製造業指数
22:00 南ア準備銀定例会合/政策発表
メキシコ4-6月期民間支出
23:00 ユーロ圏9月消費者信頼感
米8月中古住宅販売件数
休場:インド、パキスタン、バーレーン、レバノン、イラク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする