ドルは伸び悩み、米景気拡大・利上げ継続も年初来高値更新で達成感

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。アメリカの景気拡大と利上げ継続を背景にドルの需要が増し、株価を手がかりに相場をけん引する見通し。ただ、前日に年初来高値を更新したほか週末の調整が見込まれるため、ドルは減速すると予想します。

強い経済指標でドル一時113円46銭

9月27日の取引で、ドル/円はしっかり。アジア市場では、序盤は円売り基調で113円を目指す値動きでしたが、日経平均株価が2万4000の大台を割り込むと下げ幅を拡大し夕方にかけて円買いが進み、ドルは112円56銭まで下落。ただ、欧米市場ではその水準を下値に緩やかな上昇に転じます。欧州市場ではじり高となり、NY市場ではアメリカの堅調な経済指標を背景に一段高となりました。
特に、4-6月期国内総生産(GDP)の確定値は改定値と同レベルの前期比年率+4.2%と、4年ぶりの高成長となりました。その前日に連邦準備制度理事会(FRB)が中立的な水準まで引き締めスタンスを維持する方針を打ち出していたため、GDPがそれを後押し。緩和的な金融政策の続く他の主要国を尻目に拡大基調のアメリカ経済が見直されます。ドルは株高などを手がかりに一時113円46銭まで強含み、年初来高値を更新しました。

ドル高継続ならトランプ「介入」に警戒も

9月の最終取引日となる28日は、アジア市場早朝の取引で113円40付近でのもみあい。この後は日本株の反発を受けた円売りで、ドルはさらに上値を伸ばす展開となりそうです。一方、イタリアの財政拡大懸念からユーロが売られやすいほか、イギリスは欧州連合(EU)離脱をめぐり来月ヤマ場を迎えるためポンドは買いづらく、アメリカの個人消費支出コア指数がFRB目標の+2.0%を維持できれば、ドル買いは続くでしょう。
(修正)ただ、安定的な拡大基調にあるアメリカに資金が向かいやすい流れは続くものの、上昇ペースの速さが意識され週末の調整が見込まれます。また、次の上値メドである昨年12月高値113円75銭を上抜けられなければ、日足の一目均衡表で転換線は上向きから横向きに変わったことも手がかりになる可能性はあります。さらに、ドルの強さが目立ってくればトランプ大統領による「指先介入」も警戒されそうです。
■主な注目材料
06:00 韓国9月消費者信頼感
07:45 NZ8月建築確認件数
08:01 英9月GfK消費者信頼感
08:30 日8月失業率、有効求人倍率、9月東京消費者物価指数
08:50 日8月鉱工業生産
10:45 中国9月財新製造業PMI
14:00 日8月住宅着工件数
15:00 独8月小売売上高、生産者物価指数
デンマーク8月失業率
ノルウェー8月小売売上高
16:00 スイス9月KOF先行指数
トルコ8月貿易赤字
ハンガリー8生産者物価指数
16:30 タイ8月経常収支
スウェーデン8月小売売上高
16:55 独9月失業率
17:00 ポーランド消費者物価指数
ノルウェー9月失業率
17:30 英4-6国内総生産、経常収支
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数
21:00 チリ8月製造業生産
21:00 南ア8月貿易収支
ブラジル失業率
21:30 米8月個人消費支出
カナダ7月国内総生産
22:00 チリ8月失業率
23:00 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数
23:47 ウクライナ8月経常収支
00:00 コロンビア8月失業率
04:00 コロンビア中銀定例会合/政策発表決定
休場:チェコ

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