ドルは底堅い/経済指標が利上げ後押し、114円台視野

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。アメリカの強い経済指標が連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針を後押しする展開で、節目の114円回復が視野に入る見通し。長期金利や株価を手がかりに、目先もドル買い基調は続くと予想します。

米金融正常化を改めて評価

9月28日の取引で、ドル/円は小じっかり。前日に発表されたアメリカの4-6月期国内総生産(GDP)確定値が改定値と一致し、前期比年率+4.2%の高水準となりました。連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続のスタンスを裏づけたことで、ドル売りは大きく後退します。また、ドルが年初来高値を上抜け、さらに上値を目指す展開。アジア市場では日経平均株価の大幅高で円売り主導の展開となりました。
一方、イタリア政府の財政拡大懸念からユーロ/ドルが売られたほか、イギリスによる欧州連合(EU)強硬離脱への警戒でポンド/ドルも売り優勢。欧州通貨の弱含みも、ドルを押し上げました。さらに、この日発表されたアメリカの個人消費支出(PCE)コア指数は前年比+2.0%とFRB目標の水準を前月に続いて維持し、金融正常化路線を改めて見直す動きでドル選好地合いが鮮明になっています。

ドル114円50銭が上値メド

10月1日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は昨年12月高値の113円75銭付近に到達し、この後は株高を背景に節目の114円を目指す展開。また、9月30日に発表された中国の9月製造業PMIと財新製造業PMIはいずれも前回を下回っており、貿易環境悪化への懸念が再燃すれば円買いとドル買いが見込まれます。市場参加者の視線は、昨年何度か上昇が阻止された114円50銭付近に向けられています。
反面、アメリカの10年債利回りが9月25日に3.11%台に上昇した後は低下に転じています。さらに低下が続くと、ドル買いは少々鈍化する可能性はあります。また、アメリカの中間選挙が1カ月あまりに迫り、今後手がかりになるでしょう。ただ、足元では最高裁判事の人事をめぐる与野党の攻防が続いていますが、どのような結果になっても民主党が有利になるとは思えず、波乱含みのシナリオは現時点で描きにくい状況です。
■主な注目材料
06:00 韓国10月製造業BSI指数
08:50 日銀短観
09:00 韓国9月貿易収支
09:30 台湾9月製造業PMI景気指数
インドネシア9月景気指数
13:00 タイ9月消費者物価指数
15:00 独8月小売売上高売上高
ロシア9月製造業PMI
15:30 スウェーデン9月製造業製造業PMI
16:00 ポーランド9月製造業PMI
16:00 ノルウェー9月製造業PMI
16:00 トルコ9月製造業PMI
ハンガリー9月PMI
16:15 スイス8月小売売上高
16:30 スイス9月SVME-PMI
チェコ9月製造業部門PMI
16:55 独9月製造業PMI
17:00 ポーランド9月消費者物価指数
ユーロ圏9月製造業PMI
17:30 英9月製造業PMI、8月住宅ローン承認件数
18:00 ユーロ圏8月失業率
18:30 南アフリカ製造業PMI
21:00 南ア9月国内自動車販売
22:30 カナダ9月製造業PMI
22:45 米9月製造業PMI
23:00 米9月ISM製造業景況指数
メキシコ9月製造業PMI景気指数
04:00 ブラジル9月貿易収支
休場:中国、香港、キプロス、イスラエル、ボツワナ、ナイジェリア

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