ドルは底堅い/好調な米経済で売りにくい、週末の雇用統計に思惑も

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。好調なアメリカ経済を背景に連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ方針を維持するスタンスに変わりはなく、売りづらい地合いが続く見通し。今晩発表の経済指標から雇用統計への思惑も広がりやすいでしょう。

イタリアは財政懸念の火消しに

10月2日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場では日経平均株価が下げに転じた場面で円買いが強まり、ドルを押し下げる場面はみられたものの、113円80-90銭付近でのもみあいが目立ちました。その後、欧州勢がイタリア財政への懸念でユーロ売りを強め、ドル/円はユーロ/円の下げに連動して値を下げたものの、ユーロ/ドルの下落に伴うドル買いにサポートされ、113円後半を維持していました。
イタリアは、赤字の国内総生産(GDP)比を欧州連合(EU)のルールである3%以内、債務残高を60%以内に抑えるよう期待されていますが、2019-21年は2.4%に収まった一方、債務残高は3月末時点で133%にのぼっています。財政赤字拡大の懸念を強めた与党有力議員の「独自通貨があれば経済の問題は解決する景気は回復する」といった「本音」はその後本人が私見と釈明し、ユーロは持ち直しました。
ユーロ/ドルが1.15ドル付近から回復した影響で、ドル/円は113円53銭まで下げていますが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で堅調な経済を強調し、ドル売りは後退したようです。

トルコCPI発表後のリラを注視

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は113円70銭付近でもみあい。この後は日経平均株価の弱含みでやや円買いに振れ、ドルは小幅に値を下げる展開となりそうです。ただ、ドル売り材料が乏しいため、下げは限定的と予想します。イタリア財政やブレグジットへの警戒も残り、引き続きユーロやポンドは買いづらくドルは安全通貨としての役割を果たすとみます。
本日はADP雇用統計やISM非製造業景気指数などの経済指標が堅調となれば、週末の雇用統計は底堅い内容が期待され、ドル売りは後退すると予想します。
一方、それに先立ち、午後4時にトルコの9月消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)のインフレ指標が発表されます。前月の8月CPIは前年比+17.90%と2004年以来の高水準となりましたが、その後の中銀による大幅利上げでしのいでいます。トルコリラはドルや円に対して持ち直しつつあるものの、トルコ政府は当面のインフレ高止まりを想定しており、まだ目が離せません。
■主な注目材料
2018年10月3日 水曜日
07:30 豪9月AIGサービス業指数
08:01 英 BRC店頭価格指数
09:30 豪8月建設許可件数
15:00 ロシア9月サービス業PMI
15:30 スウェーデン9月サービス業PMI
16:00 トルコ9月消費者物価指数、生産者物価指数
ハンガリー8月ハンガリー小売売上高
16:15 南ア9月全体経済PMI
16:55 独9月サービス業PM
17:00 ユーロ圏9月サービス業PMI
17:30 英9月サービス業PMI
18:00 ノルウェー9月住宅価格指数
18:00 ユーロ圏8月小売売上高
19:30 ルーマニア中銀定例会合/政策発表
20:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
20:10 ポーランド中銀定例会合/政策発表
21:00 ブラジル9月サービス業PMI
21:15 米9月ADP非農業部門雇用者数
22:45 米9月サービス業PMI景気指数
23:00 米ISM非製造業景気指数
休場:中国、韓国、イラク、ドイツ

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