ドルは伸び悩み/好調な米経済で買い継続も、レンジ上限115円を意識

本日のドル/円は上値の重い展開となりそうです。欧州通貨が買いづらいなか、強いアメリカ経済を背景としたドル選好地合いが鮮明になる見通し。ただ、多くの市場参加者が想定するレンジの上限である115円が意識され、利益確定売りなどに押されるでしょう。

イタリア関連でユーロは上昇後失速

10月3日の取引で、ドル/円はしっかり。日経平均株価の弱含みで円買いに振れた後、イタリア政府が財政赤字の対国内総生産(GDP)比を2021年に2%に縮小するとの現地メディア報道でユーロ/円が上昇し、ドル/円は連れ高。クロス円はその後も高値圏でもみあいましたが、ドル/円は日本株の弱含みを嫌気した円買いで113円70-80銭付近で伸び悩む展開となりました。
欧米市場では、イタリアの債務問題に関する報道を好感したユーロ買いはみられず、むしろイタリアと欧州連合(EU)の関係に先行き不透明が広がります。ユーロは徐々に売りが強まり、上昇分を削ってアジア市場での安値を下抜けました。一方、ユーロがブレグジット問題を抱えるポンドとともに売られた影響でドルが上昇。NY市場では、ISM非製造業景況指数など経済指標の予想上振れが好感され、114円台を回復しました。

昨年の抵抗線上抜けに懐疑的な見方

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は前日のNY終値付近でもある114円50銭を挟んでもみあい。この後は日本株高を手がかりに円売りが進み、ドルは114円後半での推移が見込まれます。ユーロ/ドルが支持線とみられていた1.15ドルを割り込んだほか、ポンド/ドルも節目の1.30ドルを下回っており、目先もドルにマネーが流入しやすい状況でドルは115円が視野に入ってきました。
ただ、ドル/円の昨年の値動きをみると、114円後半で何度か上昇を阻止され、上値抵抗の水準となっていたことがわかります。市場でも前週からそれが意識され、足元のドル高/円安でも115円以上を見込む参加者はそう多くないという印象です。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針に変わりはなく、ドルは売りづらい地合いですが、これまでレンジ取引の続いたドルが前日から1円も上昇しています。
ファンダメンタルズはドル買い基調でも、本日は過熱感などで調整の売りが出やすくなる展開を予想します。
■主な注目材料
07:00 ペルー8月貿易収支
09:30 香港9月製造業PMI
10:00 豪10 HIA新築住宅販売件数
10:30 豪8月貿易収支
12:30 タイ9月消費者信頼感
18:00 インドネシア9月の消費者信頼感
20:30 米9月チャレンジャー人員削減数
21:30 米失業保険申請件数
22:00 メキシコ9月消費者信頼感
23:00 米8月製造業新規受注
カナダ9月IveyPMI
23:30 ブラジル9月自動車売上高
03:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表決定
04:00 アルゼンチン8月鉱工業生産
休場:中国

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