ドル下げ渋り/調整売りが下押しも、底堅い米雇用統計受け買い継続

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。日本株安を受けた円買いが先行し、軟調スタートの見通し。ただ、アメリカの景気拡大基調に変わりはなく、今晩発表の雇用統計が極端に悪化しなければ利上げ継続を見込んだ買いは続くでしょう。

NYダウ急落でドル114円割れ

10月4日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場では114円半ばで寄り付いた後,日経平均株価が2万4000円の大台を下回った場面では円買いが強まったものの、114円台を維持。その後、アメリカ10年債利回りが2011年以来の高水準に達したことでドルは値を戻します。この時点ではドルが114円半ばに持ち直すとの見方は残っていましたが、欧州通貨の買戻しの影響で上値を押さえられました。
ただ、それまでのドル独歩高でトルコリラなど新興国通貨の下げが目立ち、安全資産買いも観測され、アメリカの10年債利回りは徐々に低下。また、NYダウが200ドル下げると、ドルはサポートラインに変わったとみられた114円を割り込み、113円63銭まで弱含みます。イタリア財政懸念で前日に大きく売り込まれたユーロ/ドルが節目の1.15ドル台を回復したことも、ドルを下押ししたようです。

米雇用統計はU6失業率に注目

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は前日NY安値から小幅に持ち直し、113円80銭台で推移しています。ただ、この後はアメリカの大幅株安の流れを受けた日本株安で円買いが先行し、ドルは失速する見通し。ユーロやポンドの大幅安を修正する動きもドルの戻りを弱めるでしょう。今晩のアメリカ雇用統計発表を控え、アジア市場ではドルのさえない値動きを予想します。
とはいえ、欧米市場では経済指標を手がかりに、ドルの買戻しも期待されます。午後9時半に発表されるアメリカの9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+18.5万人(8月+20.1万人)、失業率は3.8%(同3.9%)、平均賃金は前年比+2.8%(同+2.9%)と予想されています。同雇用統計の底堅い内容で、パウエルFRB議長の指摘する歴史的な好況を裏づけられれば、ドルの押し目買いが入るかもしれません。
筆者の注目は広範囲の雇用情勢を示すU6失業率。8月は7.4%と2001年以来の低水準となり、潜在的な求職者の減少が続けばその分消費のすそ野が広がり、景気拡大への寄与が見込まれるためです。
■主な注目材料
07:30 豪9月AIG建設業指数
08:00 韓国9月消費者物価指数
08:30 日8月家計支出
09:00 日8月現金給与総額
10:00 フィリピン9月消費者物価指数
10:30 豪8月小売売上高売上高
13:00 マレーシア8月貿易収支
14:00 日8月 一致指数
15:00 独8月製造業新規受注、生産者物価指数
デンマーク8月工業生産高
16:00 ハンガリー8月工業生産高
モーリシャス9月消費者物価指数
16:15 スイス9月消費者物価指数
16:30 スウェーデン8月産業新規受注
英9月ハリファックス住宅価格指数
17:00 台湾9月消費者物価指数
18:00 インド準備銀定例会合/政策発表
18:30 南ア企業マインド
18:40 ウガンダ中銀定例会合/政策発表
21:00 ブラジル9月消費者物価指数
21:30 米9月雇用統計、8月貿易収支
カナダ9月雇用統計、8月貿易収支
22:00 ロシア消費者物価指数
メキシコ全体設備投資
09:00 コロンビア9月消費者物価指数
休場:中国

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