ドル底堅い/米長期金利・株価にらみ、雇用統計を改めて材料視

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。一部の市場の休場で薄商いのなか、前週末に発表されたアメリカ雇用統計が改めて評価される展開。中国人民銀による預金準備率引き下げが株式市場で好感されれば、株高を通じたドルの買戻しが予想されます。

米雇用統計発表は113円半ば

10月5日の外為市場で、ドル/円は弱含み。アメリカ10年債利回りの急激な上昇はドル買いを誘発する反面、株安を招きドルを押し下げるという相場の動きが鮮明になりました。アジア市場では日経平均株価が比較的大きく下げたことで株安を警戒した円買いに振れ、ドルは114円手前でもみあいが継続。アジア終盤にかけてはアメリカのダウ先物などの下落を背景にドル売りが観測されました。
NY市場では、アメリカ雇用統計を受け、10年債利回りは上昇基調となり3.20%から3.24%まで水準を切り上げると、NYダウは2万6655ドルから2万6301ドルまで弱含み、ドルを113円50銭台に下押し。同雇用統計は、インフレ高進は続かないものの、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針への影響は限定的とみられ、ドルは長期金利や株価に振らされながらも113円71銭まで値を戻して引けました。

中国預金準備率の引き下げを注視

8日のアメリカ9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+13.4万人(予想+18.5万人、8月+20.1万人/修正後+27.0万人)、失業率は3.7%(予想3.8%、8月3.9%)、平均賃金は前年比+2.8%(予想+2.8%、8月+2.9%)となりました。非農業部門は予想を下振れた一方で前月は上方修正、失業率は低下、また賃金は予想と一致。総体として、それほど悪い内容とは言えないでしょう。
筆者が注目していた広義の失業率を示すU6失業率は7.5%で、2001年以来の低水準となった8月の7.4%を小幅に上回りました。向う半年ぐらい上昇が続けば、雇用情勢は改善一服の可能性はありますが、依然として17年ぶりの低水準のため、現時点ではまだピークアウトは確認できません。パウエルFRB議長の指摘する歴史的な好況は継続中で、ドルは下げれば押し目買いが入りやすい地合いとみます。
本日のアジア市場早朝は、東京市場が体育の日の休場で動きづらいなか、ドルは113円70銭付近で推移。アメリカはコロンブス・デーで債券市場が休場となり、株式先物の値動きから株価の自律反発が予想されればドル買いに。また、午前10時45分の中国9月財新サービスPMIは前回下振れが予想されますが、中国の預金準備率引き下げ効果で中国株が買われれば円買いは後退し、ドルは下げづらい展開になると予想します。
■主な注目材料
08:00 韓国8月経常収支
10:45 中国9月財新サービスPMI
14:45 スイス9月失業率
15:00 独8月鉱工業生産
ノルウェー8月製造業生産
16:00 チェコ8月小売売上高、失業率、鉱工業生産
17:00 台湾9月貿易収支
20:00 チリ9月消費者物価指数
22:00 イスラエル中銀定例会合/政策発表
23:00 米9月CB雇用情勢インデックス
休場:日本、クロアチア、カナダ、エクアドル、ペルー

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