ドルは底堅い/米中・イタリア懸念は継続、前日の反動で買戻しも

本日のドル/円は底堅い展開となりそうです。米中通商摩擦やイタリア財政に対する懸念を背景としたドル買い、円買いに振れやすい地合いは継続の見通し。ただ、株価や長期金利の動向によっては前日の大きな下げを修正する動きになると予想します。

ドルは9月27日以来の112円台に急落

10月8日の取引で、ドル/円は急落。東京市場は「体育の日」、アメリカは債券市場が「コロンブスデー」でそれぞれ休場となり、薄商いのなかドル買いと円買いが強まり、ドル/円はクロス円の下落に押し下げられました。アジア市場は序盤こそ買戻しでドルは114円台回復を狙う動きでしたが、9月財新サービス業PMIが堅調な内容となったものの、上海総合指数を中心に中国株が予想外に大きく下げました。
そうしたなか、イタリアの財政赤字と公的債務残高の削減をめぐる同国と欧州連合(EU)の対立が嫌気され、欧州市場では序盤からイタリア10年債利回りの上昇による不安からユーロ/ドルの売りが優勢に。ブレグジットの不透明感によるポンド/ドルの下落も加わり、クロス円は欧州通貨の売りが優勢となってドル/円が支持線の113円50銭を割り込むと、下げは加速。NY市場では一時112円82銭まで弱含みました。

NYダウは上昇も日経平均先物は下落

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は113円10銭付近推移し、前日の112円台からはやや持ち直しています。日経平均先物が軟調地合いのため、この後は連休明け日経平均株価が低調となり、円買いスタートが見込まれます。また、中国株が続落ならドルは再び112円台に軟化する可能性もあるでしょう。ただ、NYダウが前日プラス圏で取引を終えたほか、中国株の前日の反動による買戻しの可能性もあります。
イタリア財政や米中摩擦はいずれも長期化が見込まれるほか、本日はそれらの懸念を払しょくするような手がかりも見当たらず、株価や長期金利をにらみながら思惑による取引となるでしょう。一方、ドル/円に関しては、強いアメリカ経済を背景とした連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続の方針でドル買いがは続くとの見方を前提とすれば、値ごろ感による買戻しが入ってもおかしくない水準とみます。
■主な注目材料
08:01 英9月BRC小売売上高
08:50 日8月経常収支
09:30 豪9月NAB企業信頼感指数
14:00 日9月景気ウォッチャー調査
15:00 独8月貿易収支
デンマーク8月貿易収支
16:00 チェコ8月貿易収支、9月消費者物価指数
ハンガリー8月貿易収支、9月消費者物価指数
21:15 カナダ9月住宅着工件数
22:00 メキシコ9月消費者物価指数
休場:韓国、ウガンダ

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