ドル底堅い/ブレグジット合意観測で売り先行も、下値で買戻し

本日のドル/円は底堅い展開となりそうです。イギリスと欧州連合(EU)の合意観測を背景にポンド買いに振れやすく、前日からのドル売り基調は続く見通し。ただ、ドル/円に関しては値ごろ感による押し目買いが入り、下げづらい展開を予想します。

NY市場で一時112円87銭まで下落

10月9日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場では8日に大幅安となった上海総合指数をはじめとする中国株が回復し、日経平均株価の軟調で円買いを弱める展開となりました。ドルはアメリカ10年債利回りの上昇やユーロ/ドルの軟化を背景に112円90銭台から113円台に値を戻します。112円台では国内勢による押し目買いで、下値の堅さも意識されたようです。
アジア終盤から欧州市場にかけては、アメリカ10年債利回りが節目の3.25%を上回り、株安観測でドルは113円30銭台から失速しています。その後、イギリスとEUが15日までに離脱条件などで合意するとの報道を受け、ポンドはドルや円、ユーロに対して買い優勢に。また、トランプ大統領による連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース批判で、ドルは112円80銭台に下げる場面もありました。

英離脱に障害残りポンド買い一巡も

本日アジア市場早朝は、ドル/円は113円を挟んでもみあい。前日のアメリカの株価はまちまちでしたが、日本株高を背景にやや円売りに振れ113円付近での取引が予想されます。トランプ大統領の利上げ批判の影響は限定的で、ドルはクロス円の上昇に押し上げられる見通し。今晩発表されるアメリカの生産者物価指数(PPI)は上振れが予想され、ドルは売りづらい展開となりそうです。
一方、ブレグジットに関しては、報道が事実ならイギリスとEUが合意に達し、18日開催の欧州理事会での調印が見込まれます。ただ、仮にそのような流れになったとしても、その後のイギリス議会で承認されない可能性が残り、引き続き目を離せません。保守党内ではジョンソン前外相を筆頭に強硬派がメイ首相と対決姿勢を強めており、波乱が予想されるため、ポンド買い一巡後は様子見となるでしょう。
■主な注目材料
06:45 NZ9月電子カード小売り販売数
08:30 豪10月Westpac消費者信頼感
08:50 日8月機械受注
10:00 フィリピン8月貿易収支
15:00 スウェーデン9月失業率
デンマーク9月消費者物価指数
ノルウェー9月消費者物価指数、生産者物価指数
ルーマニア8月貿易収支、9月消費者物価指数
17:30 英8月貿易収支、建設生産高、鉱工業生産、製造業生産
18:30 南ア9月企業マインド
21:30 米9月生産者物価指数
カナダ8月建設許可件数
23:00 米8月卸売在庫
休場:台湾

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