ドル下げ渋り/日本株安で円買い先行も、自律反発期待で買戻し

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。前日のNYダウ800ドル超安を受けた日本株安で円買いが先行し、ドルは一段安の見通し。ただ、株安はある程度織り込まれたほか、長期金利は低下に向かい、株価の自律反発期待からドルの買戻しが入るでしょう。

米大統領の新たな利上げ批判で一段安

10月10日の取引で、ドル/円は急反落。アジア市場では上海総合指数など中国株のプラス圏推移を背景に円買いは後退し、113円台を回復。欧州市場の序盤はユーロやポンドなど欧州通貨を中心に売りが先行した影響で、ドルは113円28銭まで強含む場面もありました。しかし、アメリカ10年債利回りが3.24%台に上昇すると、企業収益悪化への懸念からNYダウが大きく下げ、ドル売りが強まりました。
欧州通貨は欧州市場の序盤では下落基調となったものの、ブレグジットに関しイギリスと欧州連合(EU)による来週の合意に思惑が広がり、前日に続いてユーロ/ドルとポンド/ドルの上昇が加速。一方、アメリカの株安を背景にリスク許容度が低下し、クロス円は円買い優勢の展開に。さらに、ドル/円はトランプ大統領の新たな利上げ批判で一段安となり、NY市場の取引終了後に112円10銭まで下げました。

ドルは1週間2円半下落で買戻しも

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は前日からの下げは一服し、足元は112円20銭台で推移しています。日経平均先物が軟調のため、この後は日本株安で円買いが先行し、ドルは一時的に112円を割り込むかもしれません。ただ、日経平均株価の大幅安はすでに織り込まれた可能性があります。また、ドルは1週間前の114円半ばから約2円半も下げており、値ごろ感から買戻しが予想されます。
さらに、前日の株価大幅安の原因となったアメリカ10年債利回りは3.16%台に低下したほか、NYダウの自律反発が期待され、前日の動きを巻き戻す展開となりリスク許容度低下に伴う円買いは後退するでしょう。ただし、今晩発表の消費者物価指数(CPI)は前回上振れが予想されるものの、トランプ大統領の連邦準備制度理事会(FRB)への度重なる利上げ批判は、ドルの戻りを弱める材料となりそうです。
■主な注目材料
08:00 韓国8月経常収支
08:50 日9月企業物価指数
13:00 マレーシア8月鉱工業生産
16:00 トルコ8月経常収支
16:30 スウェーデン9月消費者物価指数
18:30 南ア8月鉱業製造、金生産
19:00 イスラエル9月貿易収支
20:00 南ア8月製造業生産
21:00 ブラジル8月小売売上高
21:30 米9月消費者物価指数
カナダ8月新築住宅価格指数

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