ドル下げ渋り/世界株安や米利上げ後退観測も、米中首脳会談に期待

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。世界同時株安やアメリカの利上げ方針後退への観測で下落基調は継続。ただ、米中首脳会談の開催の思惑が売りを弱めるでしょう。

ドル一時111円83銭まで下落

10月11日の取引で、ドル/円は弱含み。アジア市場の序盤では値ごろ感による買戻しで112円38銭まで持ち直す場面もありましたが、日本株に続き中国株も大幅安に。世界同時株安への警戒感から円買い優勢となり、3週間ぶりの111円台に下落。その後の欧米市場でも株価の大きな下げを背景にドル売りと円買いが続き、トランプ大統領のドル高けん制もあって、ドルは111円83銭まで弱含みました。
トランプ大統領の連日の連邦準備制度理事会(FRB)批判はインパクトを与えていますが、各国との貿易赤字是正を推進する立場から、ドル高をけん制するのは不自然ではありません。口先介入は、ドル/円が113円付近に上昇した先週から予想されていました。また、パウエル議長の解任も否定しているので、引き締め継続方針は維持される見通し。ただ、インフレの鈍化と株安局面での発言は影響を残すでしょう。

来月の米中首脳会談に期待感

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円台を維持。日経平均先物が軟調推移のため、この後は日本株安を手がかりとした円買いに振れ、ドルは再び111円台に下げる可能性はあります。その際には、200日移動平均線の111円70銭が支持線として機能するとみます。前日のNY株式市場はダウ続落とはいえ、下げ幅は縮小。市場センチメントは悪化しているものの、ドルの下げは限定的と予想します。
振り返ってみると、今週に入ってアメリカ10年債利回りが一時3.25%台に達するなど急激な上昇を受け株価は失速していますが、それが変調のタイミングだったかもしれません。アメリカの株価同様、ドルも3月末以降は上昇基調が続いていたので、調整入りした可能性はあります。リスク回避のドル買いは収束し、ドル売り主導に流れが変わったようです。円買いでないのは、クロス円の底堅い値動きからわかります。
ドル/円は、目先もクロス円に下支えされ、底堅い値動きになるとみられます。足元で米中通商摩擦で貿易環境が悪化するなか、11月末開催予定の20カ国財務相・中銀総裁会議(G20)に合わせてトランプ大統領と中国の習近平・国家主席が会談するとの報道が、本日は円買いを弱める材料となるでしょう。
■主な注目材料
06:00 ペルー中銀定例会合/政策決定
06:30 NZ9月PMI
08:00 韓国9月失業率
09:00 シンガポール7-9月期国内総生産
09:30 豪8月住宅ローン申請件数
10:30 中国9月貿易収支
14:00 シンガポール8月小売売上高
15:00 独9月消費者物価指数
ルーマニア8月鉱工業生産
16:00 ハンガリー8月工業生産高
18:00 ユーロ圏8月鉱工業生産、工業生産
21:00 インド8月鉱工業生産、9月消費者物価指数
21:30 米9月輸入物価指数
22:00 ロシア8月貿易収支
メキシコ8月鉱工業生産
23:00 米10月ミシガン消費者信頼感
休場:ブラジル、ベネズエラ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする