ドルは戻り鈍い/買戻し先行も、中国経済やブレグジットを見極め

本日のドル/円は、戻りの鈍い値動きとなりそうです。日本株高に振れれば買戻しが先行する見通し。ただ、今後発表される中国の経済指標やブレグジットを見極めようと様子見ムードが広がりやすく、長期金利や株価を手がかりに方向感の乏しい展開となるでしょう。

欧州市場でドル一時111円63銭

10月15日の取引で、ドル/は軟調。日本や中国の株安のほか欧米市場でも株価は弱く、前週みられたドルの調整が進みました。サウジアラビアの記者失踪に関連しアメリカとの関係悪化やドイツの政局などが材料視されましたが、ドルはアメリカの10年債利回りに連動した値動き。欧州市場ではドル売り基調が鮮明になり、ドル/円は111円63銭まで弱含んだ後もその流れは続き、NY市場では111円77銭で引けました。
株価の下落や長期金利の低下に振れるとドルが売られ、その影響でクロス円が底堅く推移する流れが前週から続いています。また、アジア市場では111円台で買戻しが入りやすいとみられ、ドル/円はドルの調整が進みやすいものの、クロス円に支えられる地合いのようです。一方、ユーロ/ドルが1.16ドルを回復しきれないことも、ドル/円をサポートする要因になっています。

中国インフレはまちまちか

本日のアジア市場早朝は、ドル/円は111円80銭付近と前日NY終値を小幅に上回って推移。この後、日本株が小幅に上昇し、ドルは112円回復を目指す展開となりそうです。午前10時半発表の中国インフレ指標は、生産者物価指数は低調ながらも消費者物価指数は前回上振れと、強弱まちまちの見通し。想定通りなら、成長鈍化が予想される19日の国内総生産を見極めようと、積極的に動きづらい展開となりそうです。
また、ブレグジットに関するイギリスと欧州連合(EU)の協議に進展がみられないなか、17-18日の欧州理事会で調印にこぎ着けるか注目されます。アイルランド国境問題で双方の見解に隔たりがあり、調印は延期される可能性も。いずれにしても不透明感から積極的な売り買いは避けられそうです。中国株安となれば欧米株安に振れドルの調整に傾きやすいものの、ドルは下値が堅いという値動きを予想します。
■主な注目材料
06:00 韓国9月輸入物価指数
06:45 NZ7-9月期消費者物価指数
09:30 豪準備銀定例会合・議事要旨
10:30 中国9月消費者物価指数、生産者物価指数
15:00 独8月輸入物価指数
16:00 チェコ9月生産者物価指数
トルコ8月工業生産
17:30 英8月失業率、平均所得
18:00 独10月ZEW景気期待指数
18:00 ユーロ圏8月貿易収支、ZEW景況感指数
19:00 イスラエル7-9月期国内総生産
21:00 ポーランド9月消費者物価指数
ハンガリー中銀定例会合/政策発表決定
21:55 米9月鉱工業生産、設備稼働率、レッドブック
23:00 ウクライナ8月貿易収支
米8月JOLT求職、10月NAHB住宅市場指数
未定 世界乳製品取引価格指数

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