ドル上げ渋り/中国の「操作国」見送り好感、米利上げ継続に批判も

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続方針や中国の為替操作国認定見送りが好感される見通し。ただ、トランプ政権の引き締め批判が意識され、ドルがさらに大きく上昇するとは想定しにくい状況です。

NY市場でドル一時112円67銭まで上昇

10月17日の取引で、ドル/円はしっかり。アジア市場の序盤は、日本株の大幅高で円売りが先行し、112円50銭を目指す展開となったものの、利益確定売りなどに上昇を阻止されます。その後はユーロ/円をはじめクロス円の軟調地合いに下押しされ、ドルは失速。112円台前半での推移が続きました。前日のNY市場同様、株価が大きく買われたものの、ドルの上値の重さが目立ちました。
欧米市場では、ドルは112円付近まで売り込まれる場面もありましたが、NYダウの下げ幅縮小でドルは買い戻しに転じます。その後、アメリカ10年債利回りが上昇基調となり、3.15%台から3.20%台へと水準を切り上げたことで、ドルは一時112円67銭まで強含みました。連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨からFRBの強気な姿勢が確認され、長期金利の上昇がドルを押し上げたようです。

不安定な米株にらみ買い手控えも

18日アジア市場の早朝は、ドル/円は112円70銭台に乗せ、節目の113円が視野に入りました。FRBによる12月利上げ観測は、ドル売りを後退させるでしょう。また、トランプ政権は為替報告書で中国の「操作国」認定を見送り、米中の対立激化が回避され、円買いも弱まる見通し。ただ、この後は日本株の小幅安が見込まれ、円買い先行でドルは112円半ばを中心とした値動きを予想します。
一方、トランプ大統領は議事要旨公表に先立ち、FRBを「最大の脅威」とし、引き締めペースの速さに不満を表明しており、市場では少なからず意識されそうです。今回も、ドルが113円が見えてきたタイミングでのドル高けん制やFRB批判でした。また、ブレグジットの協議で移行期間の延期に現実味が増し、ポンド/円の下落がクロス円を押し下げる可能性もあります。不安定なアメリカの株価もドル買いを弱めるでしょう。
■主な注目材料
08:50 日9月貿易収支
09:30 豪9月雇用統計
10:00 韓国銀定例会合/政策発表
15:00 スイス9月貿易収支
独9月生産者物価指数
16:30 スウェーデン9月失業率
17:30 英9月小売売上高
18:00 南ア8月鉱業製造、金生産
20:30 トルコ10月期末CPI予測
21:30 米10月フィラデルフィア連銀製造業指数、米失業保険申請件数
00:00 コロンビア8月貿易収支
休場:インド、ザンビア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする