ドルは戻りが鈍い/中国にらみも、不安定な長期金利で株安・円買い

本日のドル/円は、戻りの鈍い展開となりそうです。イタリア財政問題を背景としたユーロ売りで、ドル選好地合いが鮮明となる見通し。一方、中国の国内総生産(GDP)の下振れが材料視され、不安定な長期金利と株価でリスク許容度の低下から円買いも見込まれます。

NY市場でドル一時112円割れ

10月18日のドル/円は軟調。アジア市場では日経平均株価や上海総合指数など主要指数の大幅安を嫌気した円買いに振れ、ドルは値を下げました。また、欧州市場では財政拡大路線のイタリアと欧州連合(EU)との対立でユーロ/ドルやユーロ/円が下落。また、ブレグジットの不透明感が広がるなか、最近発表されたイギリスの弱い経済指標を背景にポンド/ドルやポンド/円が下げ、クロス円は軟化します。
NY市場では、前日のタカ派的な連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が改めて材料視されます。アメリカ10年債利回りの高止まりを受け、NYダウなど主要3指数が軒並み大幅安となると、10年債利回りが大きく低下し、ドルは111円95銭まで弱含みました。サウジアラビアのジャーナリスト失踪事件で、中東情勢の先行きが読みにくくなっていることも円買いを誘発したようです。

中国GDPの下振れを材料視

本日のアジア市場早朝は、ドル/円は112円20銭付近で推移。この後は日経平均の大幅安が見込まれ、円買いを受けドル売り先行となりそうです。ドル111円台は国内勢の買戻しが観測されるため、下値は堅い見通し。ただ、午前11時発表の中国GDPは前回下振れが予想されています。すでに織り込まれている可能性もありますが、米中摩擦の影響との見方が広がれば、ドル買い以上に円買いが強まるでしょう。
欧米市場では、引き続きイタリアとEUの対立やブレグジットの難航が材料視され、欧州通貨売り/ドル買いに振れやすい見通しです。また、アメリカの長期金利や株価の動向にも左右され、市場センチメントの悪化で円買い基調に振れる展開を予想します。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針は、ドル/円では買い材料ですが、クロス円では売り材料となり、結果としてドル/円の上値を押さえそうです。
■主な注目材料
06:00 チリ中銀定例会合/政策発表
06:45 NZ9月外部渡航者訪問者数
08:30 日9月全国消費者物価指数
11:00 中国7-9月期国内総生産、鉱工業生産、小売売上高、失業率
NZクレジットカード支出
15:00 ノルウェー7-9月期産業マインド
17:00 ポーランド9月小売売上高
ユーロ圏8月経常収支
17:30 香港9月失業率
20:00 ロシア国内総生産
21:30 カナダ9月消費者物価指数、8月小売売上高
23:00 米9月中古住宅販売件数
休場:バングラディッシュ

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