ドル上げ渋り/株安警戒で円買い先行、欧州通貨は底堅く推移

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。日本株安を受けた円買いのほか、欧州通貨の買戻し継続によるドルの下押しで、ドルは112円前半を中心とした値動きとなるでしょう。また、大国同士の貿易摩擦や軍事的対立の行方も注視されると予想します。

NY市場では欧州通貨買いが下押し

10月19日のドル・円はしっかり。アジア市場では、日経平均株価の下げ幅縮小で円買いが縮小し、プラス圏推移の上海総合指数を手がかりにドルは上昇基調に振れました。また、時間外取引の欧米株式先物がプラス圏で推移したことで欧米株高観測が広がり、次第に円売りの流れが広がります。加えて、アメリカ10年債利回りの緩やかに水準を切り上げ、ドル売りが後退しました。
欧米市場では、注目された欧州理事会でイギリスの欧州連合(EU)強硬離脱という最悪の結果が回避され、ポンドやユーロが買い戻されました。ドルはアメリカ10年債利回りの上昇とダウなど株価の強含みを受け、112円60銭台まで値を切り上げたものの、17日の112円67銭、18日は112円73銭と112円70銭付近が意識され失速。また、欧州通貨買いの影響でややドル売りに振れ、112円55銭で取引を終えました。

材料難で米ロ関係の行方を注視

週明け21日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円40銭台でのもみあい。この後、日経平均の弱含みを背景に円買いが先行し、ドルは112円前半を中心とした値動きとなりそうです。ユーロ/ドルが上値抵抗線として機能していた1.15ドルを上抜け、同水準がサポート。ポンドも積極的には買いづらい一方で売りは出にくく、欧州通貨の下値の堅い値動きがドルの上値を押さえるでしょう。
そんななか、米ロ関係が注目されます。アメリカのトランプ大統領が、1987年に当時のソ連(現在のロシア)と締結した中距離核戦力(INF)廃棄条約に関しロシアが順守していないと非難し、この条約を破棄する考えを表明。中距離ミサイルの開発を進める中国も含め両国の動きに合わせた兵器開発を推進する意向です。貿易面だけでなく軍事面での大国間の対立が表面化し、やや警戒ムードが広がりそうです。
本日は材料難のなか、株価や長期金利を手がかりにドルが買われても、そうした報道が上値を押さえる展開を予想します。
■主な注目材料
13:30 日8月全産業活動指数
17:00 台湾9月失業率
18:00 ボツワナ中銀定例会合/政策発表発表
19:00 ドイツ連銀月例報告
21:30 シカゴ連銀全米活動指数
カナダ8月卸売売上高
休場:ニュージーランド、ハンガリー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする