ドル伸び悩み/長期金利・株価にらみ、ECB理事会の慎重姿勢に思惑

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。イタリア財政問題により欧州中銀(ECB)の利上げ時期後退の思惑から、ドルが選好される見通し。ただ、引き続き中距離核戦力(INF)廃棄条約をめぐる米ロ関係を背景とした長期金利や株価次第の動向となるでしょう。

ドルはアジア市場で前週高値を上抜け

10月22日のドル/円は小じっかり。アジア市場では、日経平均株価の寄り付きからの軟調推移で株安・円高の流れとなったものの、上海総合指数のプラス圏推移を受け日経平均が反転し、円買いは縮小。ただ、前週高値の112円72銭が意識され、ドルはそのレベルの手前で上昇を阻止されました。その後、欧州勢がユーロ売りで参入した影響で、ドルは112円80銭台まで押し上げられました。
欧米市場では手がかりが乏しく、株価や長期金利、欧州通貨にらみとなります。NYダウの弱含みでドルは売られやすい地合いとなりましたが、アメリカ10年債利回りが底堅く推移し、ドル買いを誘発。そのほか、ユーロ/ドルがいったんは支持線となった1.15ドルを再び下抜けた影響で、ドルが小幅に押し上げられました。ポンド/ドルの1.30ドル割れも、ドルの選好地合いを支援したようです。

25日のECB理事会にらみ様子見も

22日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円80銭付近でのもみあい。この後は、日経平均の弱含みで円買いが先行し、ドルは112円半ばまで下げるでしょう。前日上抜けた高値が支持線付近で下げ止まれば、下値の堅さを意識した買戻しで113円を目指すかもしれません。前日に続き今晩も材料難のため、25日に開催されるECB理事会の議論の内容に思惑が広がる可能性があります。
イタリア政府は2019年度予算は拡大基調となるものの、それ以降は縮小する方針と伝えられています。ただ、不透明感からECBは来年夏以降としている利上げ時期を後退させるとの見方が出始め、理事会でそうしたスタンスがみられればユーロ売りに振れやすく、目先もドルを押し上げる要因となりそうです。ブレグジットに関しても、イギリスの政局リスクはドルの上昇を支援するでしょう。
一方、ここにきて米ロ関係がぎくしゃくしてきました。INFの問題は、サウジアラビアのジャーナリスト殺害事件でトランプ大統領が自身に向けられた批判をそらす狙いがあるようにみえます。念のための警戒からドルは積極的に買いづらい展開を予想します。
■主な注目材料
06:00 韓国9月生産者物価指数
14:00 シンガポール9月消費者物価指数
15:00 独9月生産者物価指数
16:00 デンマーク10月消費者信頼感
トルコ10月消費者信頼感
17:00 台湾9月鉱工業生産
ポーランド9月失業率
17:30 香港9月消費者物価指数
19:00 英10月CBI産業受注動向
20:00 ブラジル10月消費者物価指数
21:55 米レッドブック
23:00 ユーロ圏10月消費者信頼感
04:00 アルゼンチン9月貿易収支
休場:タイ、ハンガリー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする