ドルは底堅い/前日の下げを修正、イタリア財政やトルコ情勢を注視

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。株価の自律反発が見込まれるなか、イタリア財政の拡大懸念でユーロは買いづらく、ドルは前日の大幅安を修正する見通し。また、サウジアラビア人記者失踪事件で注目されるトルコは、中銀の対応が注目されるでしょう。

ドル一時112円割れも持ち直し

10月23日のドル/円は下げ渋り。アジア市場では、日本株や中国株の軟調地合いを背景に円買い優勢となり、ドルは支持線になると見込まれた18日高値の112円70銭付近を、さらに節目の112円50銭をもみあいの末それぞれ下抜けました。欧州市場ではトルコのサウジ記者失踪問題の対応やエルドアン大統領の金融機関への利下げ要請が注目され、トルコリラの大幅安で懸念が再燃します。
アジアと欧州の大幅株安の流れを受け、NY証券取引所も売り先行。この日発表されたキャタピラーなど注目企業の業績も低調だったため、NYダウは一時500ドルも下げます。そうした地合いから、ドルは節目の112円を割り込み、一時111円95銭まで弱含みました。しかし、その後は株価やアメリカ10年債利回りが持ち直すとドルは急速に下げ幅を縮小し、NY市場では112円44銭と前日比37銭安で引けました。

前日のトルコリラ安で警戒も

24日のアジア市場早朝は、ドル/円は112円40銭台で推移。この後、日経平均株価の自律反発を背景に円売り先行となり、112円半ばで底堅い値動きが見込まれます。明日開かれる欧州中銀(ECB)理事会を前に、イタリアの財政をめぐる同国と欧州連合(EU)の対立からECBの利上げ時期後ずれへの思惑が広がり、ユーロは買いづらい見通し。このためドルに資金が流入しやすい地合いとなりそうです。
一方、前日のトルコリラ安は8月の急落を想起させ、警戒が広がりました。エルドアン大統領のトランプ大統領と歩調を合わせた対応はリラ買いとユーロ買いで、クロス円の上昇につながるでしょう。ただ、記者失踪事件の現場となり捜査権限を持つトルコやトランプ政権の意図がつかみ切れず、リラやクロス円の買戻しは限定的です。この事件の捜査の進展が待たれます。
それとは別に、エルドアン大統領の利下げ要請は、リラの回復基調を弱めそうです。トルコ中銀は明日開催の定例会合で、政策金利は据え置きの観測ですが、記録的なインフレが続くなかでの利上げ見送りは、リラが回復軌道に乗っていただけに政治に屈した印象を与えてしまうでしょう。
■主な注目材料
13:00 マレーシア9月消費者物価指数
14:00 日8月先行指数
16:30 スウェーデン中銀定例会合/政策発表決定
16:30 独10月製造業PMI、サービス業PMI
17:00 スイス10月ZEW期待指数
17:00 ユーロ圏10月製造業PMI、サービス業PMI
南ア9月消費者物価指数
17:30 英住宅ローン承認件数
19:00 ナミビア中銀定例会合/政策発表発表
20:00 米MBA住宅ローン申請件数
22:00 米8月住宅価格指数
メキシコ9月失業率、10月消費者物価指数
22:45 米10月製造業PMI、サービス業PMI
23:00 米新築住宅販売戸数
カナダ銀定例会合/政策発表発表
00:15 カナダ銀総裁記者会見
休場:スリランカ、ザンビア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする