ドル下げ渋り/世界株安観測で売り先行も、ECB理事会受け買戻し

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。アメリカの大幅株安がアジアや欧州にも波及し、円買い主導の見通し。調整局面入りが意識され、ドル売りも強まるでしょう。ただ、欧州中銀(ECB)での弱気な見解を示し、ユーロ売り・ドル買いの場面も見込まれます。

NYで一時112円09銭まで下落

10月24日のドル/円は弱含み。アジア市場では日本株や中国株の自律反発で円買いが後退し、ドルは112円半ばまで持ち直しました。また、欧米株式先物がプラス圏に上昇した場面では、欧米株回復の観測も広がり、さらにドル買い/円売りの地合いに。その時点でドルは111円台では押し目買い、113円台では利益確定売りにより、目先も112円台の推移が続くとの見方が広がっていました。
しかし、欧米市場で112円74銭まで上昇した後、アメリカ10年債利回りが低下し始め、NYダウなど株価指数も下げ幅を拡大すると、ドルは下落基調に転じます。アメリカの弱い住宅関連指標も押し下げ要因となり、さらに下落。市場センチメントの悪化が鮮明になり、NYダウが引けにかけて600ドル超、2%超も大きく下げました。ドルは112円09銭まで弱含み、112円25銭で取引を終えました。

ECB理事会はイタリア問題に言及も

25日のアジア市場早朝は、ドル/円は112円04銭まで下げています。この後は日経平均株価の大幅安で円買い先行が見込まれ、ドルは112円を割り込む展開となりそうです。市場の観測通り111円台で押し目買いが強まれば下値の堅さが好感され、ショートカバーも予想されます。ただ、ムードは悪化しており、ドルの買戻しのペースは緩慢になると予想します。
一方、今晩はECB理事会が焦点。強弱まちまちの足元の経済指標から強気な見解を示すとは想定できず、来年夏以降の利上げ時期の前倒しは見込めず、イタリアの財政拡大路線への懸念から、むしろ引き締め姿勢を緩めるかもしれません。ユーロ/ドルは8月15日安値の1.1301ドルまでの下げ余地があり、またイギリスも政局不安でポンド/ドルは売られやすいでしょう。
相対的にドル選好の地合いが強まるため、ドル/円はサポートされると予想します。また、トルコ中銀は本日の定例会合で政策金利の据え置き決定が予想されていますが、一部には利上げ期待もあり、失望のリラ売りに警戒が必要でしょう。
■主な注目材料
06:45 NZ9月貿易収支
08:00 韓国7-9月期国内総生産
15:00 独11月GfK消費者信頼感指数
15:00 ノルウェー8月失業率
16:00 スウェーデン10月消費者信頼感、製造業マインド
16:30 スウェーデン9月生産者物価指数
17:00 独IFO景況指数
ノルウェー中銀定例会合/政策発表
17:30 香港9月貿易収支
18:30 南ア9月生産者物価指数
20:00 ウクライナ中銀定例会合/政策発表
トルコ中銀定例会合/政策発表
20:30 トルコ10月設備稼働率
20:45 欧州中銀定例会合/政策発表
21:30 欧州中銀総裁記者会見
米9月耐久財受注、卸売在庫、失業保険申請件数
21:30 ブラジル9月経常収支
22:00 メキシコ8月小売売上高
03:00 米 ベージュブック(米地区連銀経済報告書)
04:00 アルゼンチン8月経済活動

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