ドルは戻りが鈍い/買戻しも米12月利上げ・株安・中間選挙に警戒

本日のドル/円は戻りの鈍い展開となりそうです。111円台に下げ、値ごろ感による買戻し先行の見通し。ただ、経済指標や株価の下振れで連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げ観測がやや後退するなか、11月6日投開票の中間選挙を控え、ドル買いは限定的でしょう。

ドル一時111円38銭まで下落

10月26日の取引で、ドル/円は軟調。アジア市場では、25日のアメリカの株高を受け日本株もプラス圏で推移し、市場センチメントの改善で序盤はややドル買い/円売りに振れました。その後、アメリカの株式先物指数が下げに転じると、上海総合指数や日経平均株価も連れて弱含み。こうした流れを受け連鎖的な株安への警戒から円買い基調が鮮明になり、ドルは欧州市場の序盤で112円を割り込みました。
注目されていたアメリカの7-9月期国内総生産(GDP)は予想を上回ったものの、個人消費の伸び率が弱く、連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げ観測がやや後退。それを受け、アメリカ10年債利回りやNYダウなど株価が大きく下げ、ドルは一時111円38銭まで値を下げます。その後は株価や長期金利をにらみながらドルは乱高下し、112円台を維持できずに取引を終えました。

来週の米中間選挙を控え正念場

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は111円80銭台と、26日NY終値付近でもみあい。日経平均先物は現時点で方向感が示されておらず、序盤は112円手前での推移が続きそうです。ドイツのヘッセン州議会選で与党が大敗し、メルケル首相の政権運営への不安からユーロ売りが見込まれます。一方、111円台は本邦勢を中心に買い戻しが入るとの安心感が前週まではありましたが、今週はどうでしょうか。
来週にかけては、ISM製造業景況指数や雇用統計、中間選挙などの重要イベントが予定されています。FRBは当面の利上げ継続で一致しているものの、アメリカの低調な企業業績や不安定な株価などで12月の引き締めにやや陰りが出てきたとの見方もあります。また、来週の中間選挙は(個人的には共和党圧勝を想定していますが)、結果は不透明のため、ドルの買戻しは限定的となるでしょう。
そうした地合いのなか、今晩はアメリカの9月個人消費支出のうちコアPCEがFRB目標の2%を割り込むとムードは悪化しやすく、ドル買いは後退すると予想します。
■主な注目材料
06:00 韓国11月製造業BSI指数
18:00 アイスランド10月消費者物価指数
18:30 英9月住宅ローン承認件数
20:00 イスラエル8月工業生産高
21:30 米9月個人消費支出
休場:トルコ

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