ドル底堅い/米株続伸で買い継続も雇用統計を注視、欧州通貨に明暗

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。アメリカの株価続伸で市場心理が改善するなか、明日発表の雇用統計を見極めるムードが広がる見通し。一方、欧州連合(EU)の求心力の不安からユーロ売りは続き、ポンドとの違いがやや明確になるでしょう。

ドルは前週の113円39銭を意識

10月31日の取引で、ドル/円は小幅安。前日30日のアメリカの株式市場の反発が好感され、アジア市場では株高を背景に円売りが先行し、ドルは113円台前半で小じっかりの値動きとなりました。日銀は金融政策決定会合で想定通り金融緩和策の維持を決め、わずかながら円売り安心感が広がります。ただ、先週に付けた113円39銭が上値抵抗線として意識され、手前のレベルで上昇が抑えられました。
欧州市場ではユーロ売りでユーロ/ドルは8月以来の安値に接近し、その影響でドル/円を小幅に押し上げます。NY市場では、強いADP雇用統計から2日の10月雇用統計の良好な内容に思惑が広がり、利上げ継続期待のドル買いの展開に。ドルは株高や長期金利の上昇を手がかりに113円38銭まで強含み。しかし、その後は月末の売りに押し下げられ、前週高値を上抜けらず113円を割り込んで引けました。

英MPCは弱気な姿勢を封印か

本日アジア市場早朝の取引では、ドル/円は112円90銭付近で推移。日経平均先物がマイナス圏で推移しており、この後は日本株安を背景としてやや円買いに振れ、ドルは112円台後半で推移する見通し。ただ、全般的にドル買い基調に振れており、113円台に持ち直すとみます。今晩はISM製造業景況指数の下振れが予想され、明日の雇用統計を前に積極的な売り買いは手控えられるでしょう。
一方、ユーロ/ドルが昨年6月以来の安値水準に落ち込む可能性が高まっています。ドイツのメルケル首相は2021年退陣の方向でユーロ圏の結束が弱まるとの見方から、ユーロは値ごろ感で買われてもすぐに売られる値動きが鮮明になりそうです。逆に、ポンドはそれほど下げないでしょう。英中銀金融政策委員会(MPC)では、ブレグジットが不透明のため弱気な姿勢を封印するでしょう。
欧州通貨は引き続き売られやすくドルを押し上げる要因となるものの、ポンド売りは後退するため、ドルの押し上げ効果はやや弱まると予想します。
■主な注目材料
06:30 豪10月製造業PMI
08:00 韓国10月消費者物価指数、貿易収支
09:30 豪9月貿易収支
09:30 台湾10月製造業PMI
09:30 インドネシア10月PMI
10:45 中国10月財新製造業PMI
13:00 タイ10月消費者物価指数
14:00 インド10月製造業PMI
15:00 ロシア10月製造業PMI
16:00 英10月全国的住宅価格指数
トルコ10月製造業PMI
16:30 スウェーデン10月製造業PMI
17:00 ノルウェー10月PMI製造業
ハンガリー10月PMI
17:15 スイス10月消費者物価指数
17:30 香港9月小売売上高
チェコ10月製造業PMI
18:30 英10月製造業PMI
20:00 ブラジル9月鉱工業生産
21:00 英金融政策委員会/政策発表
21:00 ブラジル10月製造業PMI
21:00 チェコ中銀定例会合/政策発表
21:00 南ア10月国内自動車販売
21:30 英中銀総裁記者会見
21:30 米 失業保険申請件数、7-9月期非農業部門生産性、単位労働コスト
22:30 カナダ10月製造業PMI
22:45 米10月製造業PMI
23:00 米10月ISM製造業景況指数
00:30 メキシコ10月製造業PMI
03:00 ブラジル10月貿易収支
休場:フィリピン、ハンガリー、ポーランド、クロアチア、コートジボアール、チリ、エクアドル、ペルー

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