ドル底堅い/米中摩擦回避や欧州通貨高に反応も、雇用統計で買戻し

本日のドル/円は底堅い値動きが続きそうです。米中貿易摩擦の回避やブレグジットの進展への期待から安全通貨のドルは売り先行の見通し。ただ、雇用統計で堅調なアメリカ経済が改めて意識され、利上げ継続を期待したドル買いが再開するでしょう。

米ISM下振れもドル売りは小幅に

11月1日のドル/円は軟調。アジア市場で、日経平均株価が寄与度の高い通信セクターの通信料引き下げを受け前日比で一時200円超安の軟調地合いとなり、ドルは112円70銭台まで下落。10月31日の実需筋による買いが後退したことも、ドル安を支援しました。ただ、日本株は弱含んだものの、中国株や米株式先物がプラス圏を維持し、ドルは底堅い値動きが目立ちました。
欧米市場では、イギリスの欧州連合(EU)離脱をめぐり金融サービス部門の混乱が回避されるとの思惑でポンドやユーロが持ち直し、ドルの上値を押さえます。その後発表されたアメリカのISM製造業景況指数が弱く、株価の上げ幅縮小を手がかりにドルは112円61銭まで下落。しかし、欧州通貨高を中心としたクロス円の上昇がドル/円をけん引し、ドルは112円70銭付近で取引を終えました。

米雇用統計後の株価・金利を注視

2日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は売り先行。アップルの売上高見通しが市場予想を下振れ、時間外取引のアメリカ株式先物がマイナス圏に転落したため、ドルは112円56銭まで下げています。ただ、日経平均先物はプラス圏を維持し、ドルの下げは一服。この後は日本株高を手がかりにドルは112円半ばから後半にかけて上値が重い反面、下値は堅い値動きとなりそうです。
本日も、今月末に開かれる米首脳会談での貿易戦争終結への期待から、ドルと円が売られる展開が予想されます。ドル/円は下方圧力がかかるものの、他の主要通貨が対ドルで強含みクロス円の上昇が見込まれ、結果的にドル/円は下げづらい見通し。また、欧州通貨も前日ほどではありませんが、上昇基調が続くためドル/円をやや押し上げる可能性はあるでしょう。
今晩はアメリカの10月雇用統計が焦点。市場コンセンサスは失業率が横ばい、平均賃金と非農業部門雇用者数は前回上振れとなっています。アメリカ経済の息切れに警戒が広がるものの、広義の失業を示すU6失業率が前回よりも改善すれば、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を前提としたドル買いが再開するとみます。
■主な注目材料
08:50 日10月マネタリー・ベース
09:00 NZ10月業況判断
09:30 豪7-9月期生産者物価指数、小売売上高
15:00 独9月輸入物価指数
16:00 ルーマニア9月生産者物価指数
17:00 ポーランド10月製造業PMI
17:15 スイス9月小売売上高
17:55 独10月製造業PMI
18:00 ノルウェー10月失業率
18:00 ユーロ圏10月製造業PMI
18:30 英10月建設業PMI
21:30 米10月雇用統計
カナダ10月雇用統計
22:00 シンガポール10月製造業PMI
22:30 カナダ9月貿易収支
23:00 米 製造業新規受注 (前月比) (9月)
休場:フィリピン、ハンガリー、モーリシャス、スウェーデン、ブラジル、エクアドル、メキシコ、チリ

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