ドル下げ渋り/堅調な米雇用統計消化後は買い一服、中間選挙にらみ

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。日本株安に伴い円買いが先行するものの、アメリカの強い雇用統計を受けた買戻しで下げづらい見通し。ただ、明日投開票の中間選挙やイランへ制裁の影響を見極めるムードから、買戻し一服後は様子見となるでしょう。

米雇用統計上振れに反応薄

11月2日のドル/円は反発。アジア市場で日経平均株価の大幅高を背景に円売りが強まり、113円台前半に強含む場面もありました。米中両国が通商協定を締結できるとの観測が広がり、株高を手がかりにクロス円が上昇。その後、カドロー国家経済会議(NEC)委員長がテレビとのインタビューで協定の締結にやや悲観的な見通しを示したことで、円売りは弱まり、ドルは失速しました。
注目されたアメリカの10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+25.0万人(予想+19.3万人、前月13.4万人/修正後11.8万人)、平均賃金は前年比+3.1%(予想+3.1%、前月+2.8%)、失業率は3.7%(予想3.7%、前月3.7%)と堅調な内容となりました。ただ、予想を大きく下回った前月分の非農業部門雇用者数が下方修正され、一部ではややネガティブな材料として受け止められました。
そのため、雇用統計後のドル/円は113円付近で利益確定売りに押される展開となり、伸び悩みました。その後はアメリカ10年債利回りが3.2%台に上昇するとドルは日中の高値を上抜け、この日は113円32銭まで強含んだ後、113円25銭で取引を終えました。

米U6失業率は最低水準視野に

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は113円20銭付近で推移。この後は日経平均株価の下落を受けた円買いが先行し、ドルは113円を割り込むかもしれませんが、アメリカの雇用統計を受けた12月利上げ期待のドル買いも見込まれます。一方、中間選挙での与野党逆転やイランへの制裁による原油高の可能性から警戒の円高も予想され、長期金利の上昇を嫌気した株安でドルは反落もあり得るでしょう。
ところで、雇用統計のうち広義の失業を示すU6失業率は7.4%と、2000年以来の低水準となりました。過去20年のデータを遡ると、このU6失業率は2000年10月の6.8%が最低ですが、ITバブル期はおおむね7%前後で推移しており、上限に近づいているのがわかります。そうなると、今後の雇用情勢の改善余地はあまり大きくなく、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げはピークを迎えつつあるのかもしれません。
■主な注目材料
06:30 豪10月AIGサービス業指数
08:50 日銀 金融政策決定会合議事録
09:00 豪MIインフレ指数、ANZ商品価格指数・求人広告件数
09:30 香港10月製造業PMI
10:45 中国10月財新サービスPMI
13:00 マレーシア9月貿易収支
インドネシア7-9月期国内総生産
13:15 サウジアラビア10月総合PMI
13:15 アラブ首長国連邦10月総合PMI
14:00 インドネシア10月サービスPMI
16:00 トルコ10月消費者物価指数、生産者物価指数
16:15 南ア10月全体PMI
16:30 スウェーデン10月サービス業PMI
17:00 チェコ9月小売売上高
ハンガリー8月貿易収支、10月PMI
18:00 インドネシア10月消費者信頼感
18:30 ユーロ圏11月投資家信頼感
19:00 ノルウェー10月住宅価格指数
20:30 チリ9月経済活動
23:45 米10月サービス業PMI
00:00 米10月ISM非製造業指数
休場:ロシア、コロンビア、ベネズエラ

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