ドルは底堅い/米中間選挙にらみ売り先行も、共和党巻き返しに期待

本日のドル/円は底堅い値動きになりそうです。今日投開票のアメリカ中間選挙とその後の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に動きづらいなか、思惑が交錯。波乱回避のドル売りが先行するものの、共和党の巻き返しへの期待でドルの下げは小幅にとどまると予想します。

ドル113円39銭台は抵抗線に

11月5日のドル/円は小幅安。アジア市場では日経平均株価や上海総合指数が大きく下げたにもかかわらず、リスク許容度低下による円買いは限定的となり、113円台を維持しました。中間選挙を控え積極的な取引はみられなかったものの、アメリカの雇用統計が強い内容となったため、ドル売りは出にくい地合い。中国の習近平国家主席が輸入関税の勢率を引き下げると表明し、交易関係の深さから豪ドルなどが反応しました。
ただ、欧米市場でも、113円10銭付近の下値の堅さが確認されドルは買戻しが強まりましたが、10月9日に付けた113円39銭が上値抵抗線として意識されているもようで、113円30銭台に上昇すると上値が重く、結局その水準を上抜けることはできませんでした。NY市場でドルはアメリカ10年債利回りの低下による売りで113円07銭まで下げた後、株価の上昇を好感した買いが入り113円19銭で引けました。

選挙結果は日本時間7日昼ごろ?

中間選挙の投票は6日朝(日本時間6日夜)から6日夜(同7日朝)までで、即時開票作業に入ります。各州ごとに結果が判明。期日前投票が多いことを考えると、投票率は前回を上回り、また接戦にもなるとの見方から大勢判明は7日昼ごろになるかもしれません。本日は日本株高を受けた円売りが先行し、ドルは113円前半を維持するでしょう。ただ、模様眺めのなか上値は重く、こう着した値動きとなりそうです。

米中間選挙は上下院で共和党か

今回のアメリカ中間選挙は上院100議席の3分の1、下院435議席の争いで、1)上院・共和党/下院・共和党、2)上院・共和党/下院・民主党、3)上院・民主党/下院・共和党、4)上院・民主党/下院・民主党、の4通りの組み合わせが考えられます。直近の選挙情勢調査から2)が基本シナリオとなれば、株価/金利/ドルは上昇し、織り込みが進んでいれば結果判明と同時にポジションの巻き戻しで逆の動きが予想されます。
しかし、消費者信頼感指数がITバブル以来の高水準となるなど絶好調の経済情勢から、筆者は1)の見立てです。ブッシュ(子)大統領が最初の中間選挙となった2001年に両院を制したのは「9.11」で求心力が高まったためとされますが、好調な経済が背景にありました。実際、足元では終盤になって下院は共和党が追い上げているもようで、1)の可能性が出てきたようです。その場合は株価/金利/ドルが上昇するでしょう。
しかし、連邦準備制度理事会(FRB)への利上げ批判が強まるとの見方から、徐々にドル売りに振れるとみています。
■主な注目材料
08:00 韓国9月経常収支
08:30 日 家計支出 (前月比) (9月)
10:00 フィリピン10月消費者物価指数
12:30 豪準備銀定例会合/政策発表
15:00 ロシア10月サービス業PMI
16:00 独9月製造業新規受注
17:00 台湾10月消費者物価指数
チェコ9月貿易収支、鉱工業生産
17:30 スウェーデン9月産業新規受注
17:55 独10月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏9月生産者物価指数、10月サービス業PMI
21:00 ルーマニア中銀定例会合/政策発表
22:00 ロシア消費者物価指数
22:30 カナダ9月建設許可件数
22:55 米レッドブック
23:00 メキシコ10月消費者信頼感
未定 NZ 世界乳製品取引価格指数
00:00 米9月JOLT求職
04:00 アルゼンチン9月鉱工業生産
休場:マレーシア、シンガポール、スリランカ、モロッコ

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