ドル上げ渋り/米FOMCのタカ派姿勢堅持、114円台の売り圧力が下押しも

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)ではタカ派姿勢が示されドル買いの入りやすい地合いとなる見通し。ただ、114円台は売りたい投資家が多いため上昇ペースは緩やかになり、反落の場面もみられるでしょう。

ドルは10月5日以来の114円台

11月8日のドル/円は3日続伸。アジア市場では日経平均株価や上海総合指数などアジア株の強含みを背景に円売り優勢の展開となり、113円半ばから後半にじり高となりました。午後から夕方にかけては中国株や欧米の株式先物が軟化し、円売りが弱まる場面もありました。ただ、ユーロ売りの影響でドルに買いが集まったほか、アメリカの中間選挙を終えたことで不安要因の後退による円売りは続きました。
注目されたFOMCで、連邦準備制度理事会(FRB)は予想通り現行の金融政策を維持。終了後に発表された声明では、良好な雇用情勢や個人消費の継続により、今後も引き締め方針を堅持するとのスタンスが示されています。設備投資に関してややトーンダウンした表現がみられるものの、全般的にタカ派色の強い内容となりました。それを受け、ドルは10月5日以来の114円台に水準を切り上げています。

114円台は売り圧力に下押しも

本日アジア市場の早朝取引で、ドル/円は114円台での推移が続いていますが、この後は日経平均株価の弱含みで円売りは縮小し、いったん113円台に失速が予想されます。その後は、株価や長期金利を手がかりに一進一退の値動きとなるでしょう。昨年はドルが上昇局面となっても114円台で何度も跳ね返された経緯があり、今年も10月に1日で押し戻すなど、この水準は抵抗線として機能しているようです。
一方、12月18-19日のFOMCでの利上げについて、市場関係者はほぼ確実とみていますが、FEDウォッチではそれほど織り込みが進んでいないようにみえます。だとすれば、来週発表の消費者物価指数(CPI)などが強い内容となれば、ドルは買い余地があるといえるでしょう。本日は週末要因の調整売りに抑えられると予想しますが、週明け以降は下値を固める展開となりそうです。
■主な注目材料
08:00 ペルー9月貿易収支
09:30 豪9月住宅ローン件数
10:30 中国10月消費者物価指数、生産者物価指数
13:00 マレーシア9月鉱工業生産
16:00 デンマーク9月貿易収支
ノルウェー10月消費者物価指数
17:00 チェコ10月消費者物価指数
18:30 英7-9月期国内総生産、9月貿易収支、製造業生産、鉱工業生産、建設生産高
22:00 ロシア9月貿易収支
メキシコ9月鉱工業生産
22:30 米10月生産者物価指数
00:00 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数
00:15 ウクライナ10月消費者物価指数

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