ドル底堅い/ポンド安一服もユーロ安続きドル選好、米CPI株価にらみ

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。ブレグジットの進展期待でポンドの買戻しが見込まれ、ドル買い圧力は緩む見通し。ただ、イタリアの財政規律問題でユーロ売り基調がドルを支えるでしょう。アメリカの経済指標を受けドル選好は続くと予想します。

114円前半に厚い売り圧力

11月13日の取引で、ドル/円は横ばい。アジア市場では、序盤は日本株の大幅安を手がかりとする円買いで113円57銭まで弱含んだ後、値ごろ感に伴う買戻しで114円付近に持ち直しました。中国株や欧米株式先物はプラス圏に切り返したものの、日経平均株価の軟調地合いは続き、円売りを抑制。ドルは下値の堅さが確認されても、114円台に乗せると上昇ペースはダウンし上値の重さが目立ちます。
欧米市場も同様に、114円台前半は下押し圧力が強まりました。イギリスの欧州連合(EU)離脱交渉が進展するとの観測を背景に、ポンドの買戻しがドル売りにつながったようです。ユーロは前日まで大きく売られた反動から、ポンドの買戻しに便乗して値を戻しています。一方、NY市場ではアメリカ株の大幅続落を回避し、ドルは113円81銭で取引を終了。終値は3日連続で113円80銭台となりました。

英インフレ指標でポンドに動意

本日アジア市場の早朝取引で、ドル/円は113円80銭付近で推移しています。この後は日本株安を受け円買いが先行し、ドルはやや値を下げる見通し。ブレグジットに関しては状況が二転三転し先読みは困難ですが、足元は落ち着いています。今晩発表されるイギリスの消費者物価指数など経済指標が堅調となれば、英中銀による追加利上げ期待のポンド買いも想定され、ドルを下押しする可能性はあります。
一方、本日も欧州財務相会合が開かれ、イタリアの財政規律問題の行方が引き続きユーロ売り要因として注視されます。また、アメリカと中国が通商問題で協議を再開しており、今月末の米中首脳会談をにらんだ関係改善への思惑はクロス円を小幅に押し上げる見通し。そのほか、午後10時半のアメリカ消費者物価指数(CPI)が強い内容となれば連邦準備制度理事会(FRB)の12月利上げを織り込む展開となるでしょう。
ドル/円はクロス円にけん引されるものの、原油価格の下落基調がアメリカ株の重石となる見通しで、ドルはやはり114円台前半で上値が重くなると予想します。
■主な注目材料
08:00 韓国10月失業率
08:30 豪11月Westpac消費者信頼感
08:50 日7-9月期国内総生産
09:30 豪7-9月期労働賃金指数
11:00 中国10月鉱工業生産、小売売上高、高失業率
13:30 日9月第3次産業活動指数
15:30 インド10月生産者物価指数
16:00 独7-9月期国内総生産
ルーマニア国内総生産
16:05 タイ中銀定例会合/政策発表
17:00 ナイジェリア消費者物価指数
17:00 チェコ7-9月期国内総生産
ハンガリー7-9月期国内総生産
17:30 スウェーデン10月消費者物価指数
18:00 ポーランド国内総生産、消費者物価指数
18:30 英10月消費者物価指数、生産者物価指数、住宅価格指数、小売物価指数
19:00 ユーロ圏7-9月期国内総生産、鉱工業生産、雇用者数増減
未定 ユーロ圏 財務相会合
20:00 南ア9月小売売上高
21:00 ウクライナ7-9月期国内総生産、9月貿易収支
米MBA住宅ローン申請件数指数
22:30 米10月消費者物価指数
22:55 米 レッドブック
00:00 コロンビア9月貿易収支、小売売上高
04:00 アルゼンチン10月消費者物価指数

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