ドル下げ渋り/ブレグジット進展で欧州通貨買戻しも、英議会見極め

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。イギリスの欧州連合(EU)離脱草案の閣議了承を受けポンドとユーロの買戻しが先行する見通し。ただ、目先イギリス議会での承認は難しいとの観測から欧州通貨買いは一服し、状況を見極めるムードが広がるでしょう。

ドル一時113円30銭まで軟化

11月14日の取引で、ドル/円は下落。アジア市場では日本株や中国株、欧米株式先物の動向に振らされる展開となりました。日経平均株価と上海総合指数は前日終値を挟んで不安定となり、ドルは方向感のつかみにくい値動き。113円70銭以下は押し目買い、114円以上は利益確定売りに挟まれ、非常に狭いレンジ内で上下動します。株価以外に決め手となる材料は乏しく、動きづらい地合いとなりました。
欧米市場では、イタリア政府が欧州議会が再提出を求められた2019年予算に関し修正を加えておらず、同国の財政規律問題でユーロ/ドルが弱含みます。しかし、イギリスのEU離脱草案の閣議了承が好感され、ポンドは主要通貨に対して急伸。欧州通貨の強含みとアメリカ10年債利回りの急低下を背景にドル/円は113円30銭まで売り込まれますが、欧州通貨の失速で113円半ばに戻して引けました。

英議会採決に向けなお波乱も

本日アジア市場の早朝取引で、ドル/円は113円60銭付近で推移。この後は日経平均株価の小幅高を手がかりにやや円売りに振れ、ドルは113円半ばから後半に戻す見通し。ただ、ブレグジットに関してはイギリスの離脱強硬派の巻き返しが予想され、かえって生じる不透明感で欧州通貨は買いづらいでしょう。このため、安全通貨のドルや円が選好されやすく、前日のような展開に戻る可能性はありそうです。
メイ政権の離脱案は議会承認が必要となりますが、下院650議席のうち保守党は316しかなく、しかも保守党内は離脱派の反発が強いため、北アイルランド民主統一党(DUP)の協力を得られも現時点で議会通過は困難な情勢です。メイ政権は保守党内の合意を形成するよりも、労働党との連携を進める方が現実的と思えるほどで波乱は必至。足元は欧州通貨のほか原油安資源通貨も買えず、ドル選好地合いの継続を予想します。
■主な注目材料
09:00 豪10月雇用統計
10:30 中国10月住宅価格
13:00 インドネシア10月貿易収支
16:00 ノルウェー10月貿易収支
16:00 トルコ8月四半期失業率
17:00 フィリピン中銀定例会合/政策決定
17:30 スウェーデン10月失業率
18:30 英10月小売売上高
19:00 ユーロ圏9月貿易収支
21:00 イスラエル10月消費者物価指数
21:05 インド貿易収支
22:00 ポーランド10月消費者物価指数
22:30 米11月フィラデルフィア連銀製造業指数、失業保険申請件数、小売売上高
カナダADP非農業部門雇用者数増減
00:00 ペルー国内総生産
01:00 コロンビア7-9月期国内総生産
02:00 エジプト中銀定例会合/政策発表
04:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
休場:パレスチナ、コートジボアール、ブラジル

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