ドルの戻りは緩慢/欧州通貨売りも、米利上げ期待後退で買いづらい

本日のドル/円は、戻りの鈍い展開となりそうです。ブレグジット問題に関連し、イギリスではメイ首相に対する不信任決議の観測などで欧州通貨売りは継続する見通し。ただ、アメリカの引き締め継続期待は弱まり、ドル買いは弱まるでしょう。

ドル終値で2週間ぶり112円台

11月16日の取引で、ドル/円は軟調。アジア市場では日本株安などで円買い主導の展開となったほか、欧州通貨の買戻しでドルは113円前半まで軟化します。国内勢の値ごろ感による買戻しも観測されましたが、日経平均株価の弱含みで円買い基調は継続。また、欧米株式先物の反落も円買い要因となってドルを押し下げました。全般的に市場心理が悪化し、円買いを誘発したようです。
欧米市場でも円買い基調に変わりはなく、ドルは113円前半でもみあい。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の当局者から目先の利上げに慎重な見解が示されると、アメリカ10年債利回りが節目の3.10%を割り込みます。ドルは113円を下抜け、一時112円64銭まで売り込まれました。その後ユーロ売りの影響で112円80銭台まで戻しましたが、11月1日以来となる112円台で取引を終えました。

米FRBの12月利上げも懐疑的に

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円80銭付近。この後は日経平均株価のプラス圏推移で、前週からの円買いは一服する見通し。ただ、FRBの引き締め継続期待のドル買いは弱まり、ドルに下押し圧力がかかりやすい地合いを予想します。FEDウォッチをみても、2月利上げ観測は低下しており、今年4回目の引き締めは不透明になってきました。今後は当局者から慎重な発言が警戒されそうです。
一方、欧州通貨は引き続き売られやすいでしょう。特に、イギリスではメイ政権がまとめたブレグジット草案の議会承認は困難とみられるほか、メイ首相の不信任決議に思惑が広がり、政局の流動化を嫌気したポンド売りは継続。また、イタリアの2019年の予算編成をめぐる問題で、欧州委員会は同国に対し財政赤字是正を求め、21日にも制裁手続きを開始するとの報道がユーロ売りにつながりそうです。
そのため、ドル買いフローが見込まれますが、FRBの慎重姿勢を背景にドルは積極的には買いづらい展開が予想されます。目先は株買い/円売りに振れても112円台からの戻りは緩慢になりそうです。
■主な注目材料
06:45 NZ7-9月期生産者仕入価格
08:50 日10月貿易収支
09:01 英ライトムーブ住宅価格指数
11:30 タイ7-9月期国内総生産
18:00 ポーランド10月雇用成長
ユーロ圏9月経常収支
未定 ユーロ圏財務相会合
20:00 ロシア月次国内総生産
20:30 チリ7-9月期国内総生産
00:00 米11月NAHB住宅市場指数
休場:パレスチナ、オマーン、メキシコ、アルゼンチン

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