ドル弱含み/ゴーン・ショックで円買い先行、米利上げ期待低下も

本日のドル/円は弱含む展開となりそうです。日産自動車会長などを兼務するカルロス・ゴーン氏の逮捕を受け、株売り/円買いが先行する見通し。また、アメリカの12月利上げへの懐疑的な見方も広がり、状況を見極めながらもドル売りが進むでしょう。

ドル一時3週間ぶり安値に軟化

11月19日の取引で、ドル/円は続落。週末に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で米中貿易摩擦の影響により首脳宣言が見送られたことが嫌気され、アジア市場では円買い地合いが続きました。ただ、引き続きイタリアの予算編成をめぐる欧州委員会との対立や、イギリスのメイ首相不信任決議への警戒からユーロやポンドが売られ、ドル/円を下支えし、ドルは底堅い値動きが続きます。
欧米市場では、メイ首相の保守党内での不信任票が不足したことが明らかになり、ポンドに買戻しが入ります。ただ、ブレグジット草案の議会承認は困難との見方から再びポンド売りに。また、アメリカの10年債利回りの急低下やNYダウなど株価の大幅な下落を手がかりに、ドルは一時112円42銭と10月30日以来3週間ぶり安値を付けます。終値は112円50銭台に戻しましたが、地合いは悪化しているようです。

感謝祭控え調整の売りも

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円50銭を下回って推移。この後は、ゴーン逮捕の影響で自動車関連株を中心に売られ、日経平均株価の弱含みを背景に円買いが先行しそうです。また、FEDウォッチをみてもわかるように、連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げ期待がさらに低下し、ドル買いは入りづらい見通し。感謝祭前の調整による売りも予想され、ドルは軟調地合いとなるでしょう。
一方で、ポンドやドルが買いづらいためユーロに消去法的な買いが入っていますが、イタリア財政への懸念で限界はあります。足元の原油安で資源通貨も買えず、円のほかにはスイスフラン、NZドルあたりに逃避資金が入りそうです。今晩発表の世界乳製品取引価格指数が上昇に転じれば、NZドルが見直される可能性はあるでしょう。本格的なドルの売り買いは、感謝祭明けとみられているようです。
■主な注目材料
06:00 韓国10月生産者物価指数
09:30 豪準備銀・定例会合議事要旨
14:30 ノルウェー7-9月期消費者信頼感
16:00 スイス10月貿易収支
独10月生産者物価指数
17:20 台湾7-9月期経常収支
17:30 香港10月消費者物価指数
18:00 ポーランド10月生産者物価指数、工業生産高
未定 EU金融相会議
20:00 英11月CBI産業受注動向
20:00 イスラエル9月工業生産高
22:00 ロシア生産者物価指数、小売売上高、失業率
ハンガリー中銀定例会合/政策発表
ナイジェリア中銀定例会合/政策発
米10月建築許可件数、住宅着工件数
22:55 米レッドブック
未定 NZ世界乳製品取引価格指数
休場:マレーシア、インドネシア、スリランカ、アラブ首長国連邦、レバノン、エジプト、チュニジア、バーレーン、モロッコ、ナイジェリア

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