ドル上げ渋り/株安受けた逃避資金流入も、感謝祭前の調整が下押し

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。世界的な株安が続けば消去法的な買いがドルを押し上げる見通し。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め姿勢の後退や米中通商摩擦への懸念が広がるなか、感謝祭前の調整売りがドルを押し下げるでしょう。

ドルは112円30銭から切り返し

11月20日のドル/円は反発。アジア市場では、日産自動車のゴーン会長逮捕を背景とした日本株安で円買いに振れやすい地合いでしたが、五十日(ごとおび)による国内実需筋による買いが強まり、ドルは112円40銭台から60銭台に上昇。全般的に株安が続くなか、底堅い値動きが目立ちます。一方で、アメリカの利上げペースの鈍化や米中貿易摩擦への警戒がドルの重石となりました。
欧米市場では、株安観測が広がり円買い圧力が強まります。その後、FRB当局者の慎重姿勢が蒸し返されアメリカ10年債利回りが大きく低下すると、ドルは日中安値を下抜け、112円30銭付近まで弱含みます。NYダウなど大幅株安もドルを下押し。ただ、その後イタリア予算編成やブレグジットへの懸念でユーロやポンドが売られ、安全通貨のドルに買いが集まると112円83銭まで切り返し、そのまま引けました。

米FRBの利上げペース鈍化に思惑

本日のアジア市場早朝は、112円70銭付近でもみあい。この後は日経平均株価の続落で円買い先行が見込まれます。ただ、112円半ば以下では国内勢の押し目買いが入りやすいほか、引き続きユーロやポンドは売られやすく、ドルには消去法的な買いが見込まれます。原油安で資源通貨も買いづらく、ドル買いを支援しそうです。また、円買いも予想されるため、ドル/円の上昇は小幅にとどまるでしょう。
明日は感謝祭でアメリカが休場となるため今晩は調整の売りが見込まれ、前日の欧米市場のように大きく切り返す場面は想定しづらい地合い。今月末にも行われる米中首脳会談について、トランプ大統領は楽観視しているもようですが、思惑が交錯しそうです。また、これまでドル買いの原動力だったFRBの引き締めは減速に向かうとの観測で、目先もドル買いをちゅうちょさせるでしょう。
一方、ゴーン問題に関する円買いは回避されましたが、市場では自動車業界の不祥事が明らかにされるのではないかと警戒されているようです。
■主な注目材料
08:30 豪WMI先行指数
11:00 NZクレジットカード支出
13:30 日 全産業活動指数
16:00 ノルウェー9月失業率
17:00 ナイジェリア消費者物価指数
南ア10月消費者物価指数
17:30 ザンビア中銀定例会合/政策発表
21:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
22:30 米10月耐久財受注、失業保険申請件数
22:30 カナダ9月卸売売上高
00:00 米10月中古住宅販売件数、11月ミシガン大学消費者信頼感指数
05:00 アルゼンチン小売売上高
休場:パキスタン、バングラディッシュ、ヨルダン、モロッコ、タンザニア、コートジボアール

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