ドル上げ渋り/株高好感や欧州リスク警戒も、材料難で買い続かず

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。前日のアメリカの株高を背景に市場心理の悪化がやや後退し、円売り先行の見通し。イタリア財政やブレグジットなどへの警戒も引き続きドル買い要因に。ただ、感謝祭に伴うNY市場の休場で、買いは限定的でしょう。

ドルのNY終値は113円台

11月21日のドル/円は続伸。アジア市場では底堅く推移したものの、113円手前の売りに上昇を阻止されました。日中は中国株が上昇に転じたほか欧米株式先物がプラス圏を維持した一方で、日経平均株価は軟調地合いが続き、円は売りづらい展開。今年のドル買いの背景となっていた連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続期待が弱まりつつあり、ドルの上昇は小幅にとどまったとみられます。
欧米市場では、欧州委員会のイタリア政府に対する財政赤字拡大の制裁に関し、同国は2019年予算の修正に応じるとの思惑が広がり緊張は緩和。安全通貨のドルや円から資金がユーロに戻る場面もありました。また、ブレグジットについても過度な懸念はいったん後退し、ポンドは下げ止まっています。ドル/円はそうした地合いで113円台を回復し、NY市場では113円04銭で引けました。

米中の攻防も不安材料

本日アジア市場早朝は、ドル/円は113円10銭付近でもみあい。この後は日本株高で円売りが先行し、ドルは113円台での取引が見込まれます。イタリア財政規律やブレグジットに関し前日は悲観的な見方が強まらなかったものの、リスク要因であることに変わりはありません。引き続きユーロとポンドは売られやすく、安全通貨のドルや円への買いは続くでしょう。
一方、前日発表されたアメリカの中古住宅販売件数は予想を上回ったものの、耐久財受注やミシガン大学消費者信頼は予想を下振れ、経済指標は強弱まちまち。FEDウォッチで12月利上げ観測は上昇していますが、来週の国内総生産(GDP)などが弱いと、引き締めペースは鈍化するとの見方が強まるかもしれません。そのため、本日は薄商いのなかドルの上昇は小幅にとどまると予想します。
また、米中通商摩擦も円買いを支援しており、ドルが113円前半から失速する場面もありそうです。
■主な注目材料
06:45 NZ10月入国者数
08:30 日10月全国消費者物価指数
09:00 シンガポール7-9月期国内総生産
16:00 デンマーク11月消費者信頼感
トルコ11月消費者信頼
17:00 台湾10月失業率
18:00 ポーランド10月小売売上高
未定 英インフレ報告公聴会
22:00 南ア準備銀定例会合/政策発表
22:30 カナダ企業収益
23:00 メキシコ11月消費者物価指数
00:00 ユーロ圏11月消費者信頼感
休場:スリランカ、クウェート、レバノン、アメリカ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする