ドル上げ渋り/米景気拡大の維持も、大統領のFRB議長批判に思惑

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。アメリカの好調な個人消費で景気拡大を好感した株の買戻しを背景に、ドル買い基調となる見通し。ただ、トランプ大統領の連邦準備制度理事会(FRB)議長への批判が止まらず、金融政策への影響に思惑が広がるでしょう。

ドル113円付近に売り圧力

11月23日のドル/はほぼ横ばい。アメリカが感謝祭の一部休場、東京は勤労感謝の日の休場で薄商いとなり、中国株や欧州通貨などを手がかりに底堅い値動きとなりました。上海総合指数と欧米株式先物のマイナス圏推移で株安を警戒した円買いに振れやすく、ユーロ/ドルの持ち直しもあってドルが下押し。アジア市場では112円80銭付近でもみあいが続きました。
欧米市場では、NYダウなどが弱含み、アメリカ10年債利回りも低下が続いたことから、ドルは一時112円66銭まで売られます。ただ、イギリスと欧州連合(EU)がブレグジット後も緊密な関係を維持することで合意したものの、イギリス側のメイ政権がまとめた離脱案の議会通過は不透明で、欧州通貨売りは継続。ドルはそれによりサポートされ、112円90銭台で引けました。

米GDP改定値に期待も

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円90銭付近。この後は日本株安を背景に円買いが先行し、ドルは下げやすい展開となりそうです。ただ、23日のアメリカのブラック・フライデーは売上が好調と報じられ、強い個人消費が成長をけん引するとの観測から国内総生産(GDP)改定値の上振れに期待感が広がれば、アメリカの株価は反発しドルを押し上げる場面もあるでしょう。
一方、トランプ大統領が対中政策をめぐりムニューシン財務長官に不満を募らせ、同財務長官の推薦とされるパウエルFRB議長に対しても間接的に批判を強めているもようです。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)後、FRB当局者からは引き締め姿勢を弱める見解が聞かれ、12月利上げを危ぶむ声もあります。トランプ大統領のFRBへのスタンスが意識されれば、引き続きドル売りに振れやすい見通し。
また、株価や長期金利の上昇でドル買い地合いとなっても、米中首脳会談の行方がはっきるするまでは新たな買いは入りづらいでしょう。
■主な注目材料
06:45 NZ7-9月期小売売上高
14:00 日9月景気動向先行指数
シンガポール10月鉱工業生産
16:00 デンマーク10月小売売上高
17:00 ナイジェリア国内総生産
17:15 スイス7-9月期雇用水準
17:30 香港10月貿易収支
18:00 独IFO景況指数
ポーランド10月失業率
20:30 トルコ11月設備稼働率
22:30 米10月シカゴ連銀景気指数
23:00 ロシア10月国内総生産
イスラエル中銀定例会合/政策発表
メキシコ9月小売売上高
休場:モンゴル、ボスニア・ヘルツェゴビナ

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