ドル上げ渋り/米FOMC議事要旨に注目、中立金利接近なら売り再開も

本日のドル/円は弱含む展開となりそうです。前日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月7-8日開催)が注目されます。政策金利の中立水準への到達が近いとのトーンが確認されれば、売り再開となるでしょう。

NY市場でドル114円03銭から急落

11月28日のドル/円は小反落。日経平均株価の堅調地合いを手がかりに円売り基調に振れたものの、114円付近の利益確定売りに上値が押さえられ、ドルは113円後半の狭いレンジ内で取引されました。ユーロやポンドは引き続き不安定で、欧州通貨売りが強まるとドルが選好される展開が継続。また、アメリカの株高観測を背景としたドル買いも入りやすい地合いとなりました。
欧米市場ではアメリカの国内総生産(GDP)改定値は予想、速報値と一致する底堅い内容となり、ドル/円は株高を手がかりに約2週間ぶりとなる114円03銭まで一時強含みます。しかし、パウエルFRB議長が講演で、政策金利は中立金利を「わずかに下回る」と発言。利上げ打ち止めは前倒しされるとの見方からドルは大きく売られ、113円44銭まで値を下げています。

FOMC議事要旨は議長発言に一致か

本日のアジア市場早朝のドル/円は、113円60銭付近で推移。前日NY市場では大幅株高を背景に買い戻されて取引を終えたことで、この後日本株高を受けやや円売りが進むでしょう。ただ、週末の米中首脳会談などリスク要因もあり、円の先高観から日本株の上昇は限定的とみられ、ドルの戻りは鈍いと予想します。今晩公表されるFOMC議事要旨が俄然注目されます。
議事要旨は、前日のパウエル議長発言の真意が示される見通し。中立金利について、FOMCメンバーは2.5-3.5%(中央値3%)とし、今年12月の後は来年3回の利上げが見込まれています。現時点で利上げ打ち止めは2020年ですが、あとわずかで中立金利に到達するならそのシナリオは前倒しされるとの観測が広がりそうです。ドルは株高にサポートされるかもしれませんが、売られやすいでしょう。
トランプ大統領は足元のインタビューで、パウエル氏をFRB議長に充てた人事について不満を漏らしていますが、そのことが金融政策にまったく影響しないとは言い切れないと思われます。
■主な注目材料
09:00 豪10月HIA新築住宅販売戸数
NZ11月業況判断
09:30 豪7-9月期民間部門新規設備投資
15:45 スイス7-9月期国内総生産
17:30 スウェーデン7-9月期国内総生産
17:55 独11月失業率
18:00 アイスランド11月消費者物価指数
18:30 英10月住宅ローン承認件数
南ア10月生産者物価指数
19:00 ユーロ圏11月製造業信頼感
20:00 イスラエル失業率
ブラジル失業率
22:00 独11月消費者物価指数
22:30 米10月個人消費支出、失業保険申請件数
カナダ7-9月期経常収支
04:00 米連邦公開市場委員会・議事録公表

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