ドル下げ渋り/米利上げ打ち止めを意識も、欧州リスクで買戻し

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ打ち止め時期が意識され、ドル売り基調は継続の見通し。ただ、ブレグジット問題など欧州発のリスクが警戒されるなか、売りが一巡すれば買戻しも入るでしょう。

NY市場で113円19銭まで軟化

11月29日のドル/円は続落。その前日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が政策金利は中立的な水準に近づいているとの趣旨の発言を受け、アメリカの国債利回りが低下し、ドルが売られやすい地合いが顕著になりました。アジア市場では日経平均株価が堅調な値動きとなったものの、ドルは113円20銭付近まで弱含み。ユーロ/ドルの上昇もドルの下押し要因となったようです。
欧米市場でもアメリカ個人消費支出の下振れや長期金利の低下を手がかりに、113円19銭まで値を下げます。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録のハト派的な内容はほぼ予想通りで、公表後は売られすぎを修正する展開に。NYダウの下げ幅縮小などを背景に12月利上げを織り込むドル買いもみられ、地合いは悪いながらも113円半ばまで戻して取引を終えました。

ドル買い後退も113円は維持

本日のアジア市場早朝で、ドル/円は113円40銭付近で推移。この後は日経平均株価は上昇を材料に円売りが見込まれるものの、ドル買いは入りづらい展開となりそうです。FOMC議事録では利上げ打ち止めのタイミングなどが議論され、28日のパウエルFRB議長の講演は議事録を先取りした内容だったといえそうです。そのため、ドルは目先も買いづらい展開を予想します。
ただ、イギリスのメイ政権は欧州連合(EU)離脱案に関し12月11日の議会での承認を目指していますが、困難な状況に変わりはありません。労働党が強硬離脱回避に向けた協力に踏み切る可能性はありますが、依然として不透明です。ポンドやユーロは引き続き買いづらく、ドル選好は根強いでしょう。
市場の関心は、週末に行われる米中首脳会談に移っています。政策変更を迫るトランプ政権に対し、中国側はどこまで譲歩するか、両国ともこれまでのところ譲歩する姿勢がみえず、全面解決か物別れか協議の行方は読みづらい状況です。解決の場合はリスク要因の後退で円売り優勢となる見通し。一方、「対話による解決を目指すことで合意」なら、円買いは限定的となるでしょう。
■主な注目材料
06:45 NZ10月建築確認件数
08:00 韓国10月鉱工業生産、小売売上高
08:30 日10月失業率、有効求人倍率、10月鉱工業生産、11月東京消費者物価指数
09:01 英11月GfK消費者信頼感指数
10:00 韓国中銀定例/政策発表
中国11月製造業PMI
16:00 英11月全国住宅価格指数
16:00 独10月輸入物価指数、小売売上高
デンマーク10月失業率
ノルウェー10月小売売上高
トルコ10月貿易赤字
16:30 タイ10月経常収支
17:00 台湾7-9月期国内総生産
スイス11月KOF先行指数
17:00 チェコ7-9月期国内総生産
17:00 ハンガリー10月生産者物価指数
17:30 香港10月小売売上高
18:00 ポーランド11月消費者物価指数
ノルウェー11月失業率
19:00 ユーロ圏11月消費者物価指数、10月失業率
20:00 ブラジル7-9月期国内総生産
21:00 インド7-9月期国内総生産
南ア10月貿易収支
チリ10月製造業生産、失業率
22:30 カナダ7-9月期国内総生産、10月鉱工業製品価格
23:45 米11月シカゴ連銀景気指数
00:00 コロンビア10月失業率
01:00 ウクライナ10月経常収支
休場:フィリピン、ルーマニア

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする