ドルは戻りが鈍い/米中「休戦」で円買い後退も、利上げ停止を意識

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。トランプ政権が来年1月に予定していた対中関税の引き上げを見送り、懸念後退により円買いは縮小する見通し。ただし、アメリカの利上げ打ち止め観測は続き、ドル買いは長続きしない可能性もあります。

ドルは高安36銭の値動き

11月30日のドル/円は小反発。アジア市場では、29日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でアメリカの利上げペースが鈍るとの観測が広がり、ドルは売られやすい地合いが続きました。日本株高は継続したものの、円売りには振れず、113円半ばで方向感なくもみ合い。米中首脳会談の行方を見守るムードが支配し、積極的な売り買いは手控えられました。
欧米市場でも同様の展開でしたが、NYダウなどアメリカの主要株価指数の上昇を手がかりに、ドルは一時113円71銭まで押し上げられます。しかし、やはり利上げペース鈍化の観測は根強くアメリカ10年債利回りが節目の3.0%を割り込んだことが嫌気され、ドルは失速。結局アジア市場で中心となっていた113円半ばまで押し下げられ、取引を終えました。高安は36銭にとどまっています。

トランプ政権は対中関税見送り

本日アジア市場の早朝は、ドル/円は113円60銭台で推移。焦点となっていた米中首脳会談で、トランプ政権は来年1月1日に予定していた中国からの輸入製品の10%から25%への引き上げを見送ると発表しました。アメリカは知的財産権侵害などの協議に関しては、引き続き協議。アメリカが譲歩したようにみえますが、いずれにしても最悪の事態は回避され、円買いは後退しそうです。
また、ブレグジットに関しては、欧州連合(EU)離脱案の今月11日の議会採決で依然として承認は困難とみられ、ドル買いを支援する見通し。一方で、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止時期の前倒しへの観測は根強く、ドル売りに傾きやすい地合いに変わりはありません。今晩発表のアメリカISM製造業景況指数が強ければ114台回復の可能性もありますが、長続きはしないかもしれません。
■主な注目材料
06:30 豪11月製造業PMI部協会景気指数
06:45 NZ7-9月期交易条件指数
08:50 日7-9月期法人企業統計
09:30 韓国11月製造業PMI
豪7-9月期企業売上総利益、10月ANZ求人広告件数、建築許可件数
台湾11月製造業PMI
インドネシア11月PMI
10:45 中国11月財新製造業PMI
13:00 タイ11月消費者物価指数
インドネシア11月消費者物価指数、製造業PMI
15:00 ロシア11月製造業PMI
16:00 トルコ11月消費者物価指数、製造業PMI部協会景気指数、生産者物価指数
16:30 スウェーデン11月製造業PMI
17:00 ポーランド11月製造業PMI
ノルウェー11月PMI
ハンガリー11月PMI
17:15 スイス10月小売売上高
17:30 チェコ11月製造業PMI
18:00 南アフリカ製造業PMI
18:30 英11月製造業PMI
21:00 南ア11月国内自動車販売
チリ小売売上高
22:00 シンガポール11月製造業PMI
ブラジル11月製造業PMI
23:30 カナダ11月製造業PMI
23:45 米11月製造業PMI
00:00 米11月ISM製造業景況指数、10月建設支出
00:30 メキシコ11月製造業PMI部協会景気指数
03:00 ブラジル11月貿易収支
休場:カザフスタン、アラブ首長国連邦

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