ドル下げ渋り/米利上げペース鈍化で買い後退も、売りは限定的に

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げシナリオ前倒しの思惑からドル売りに振れやすい地合いが続く見通し。ただ、5日はジョージ・ブッシュ(父)元大統領死去に伴う休場で全般的に様子見ムードが広がるでしょう。

米株大幅高がドル押し上げ

12月3日のドル/円は下げ渋り。前週末に開かれた米中首脳会談により両国の対立激化が回避され、それを好感した円売りが先行してアジア市場の早朝に一時113円80銭台まで強含みました。また、中国経済とのつながりが深いオーストラリアやニュージーランドのリスク後退でオセアニア通貨がドルや円に対して買われました。米中関連の円売りは、その後もクロス円をサポートしています。
ただ、前週のパウエルFRB議長講演や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表で、FRBの引き締め継続の観測は弱まっており、2020年の利上げ打ち止めが早期化されるとの見方は週明け3日も続きました。そのため、全体としてドル売り基調となり、ドル/円は113円30銭台まで軟化する場面もありました。一方、アメリカの主要株価指数が前週末比1%超高の堅調となり、ドルを下支えしています。

米10年債利回りは3%割れ

本日アジア市場早朝のドル/円は、113円60銭付近。日経平均株価の軟調地合いや米10年債利回りの節目3%割れで、ドルは売られやすい値動きとなりそうです。ただ、1年近く続いた米中間の通商摩擦という大きな懸念はいったん和らぎ、クロス円は底堅く推移でしょう。ドル/円はクロス円の値動きに下支えされるほか、明日は米国市場が休場となるため売りは小幅にとどまるでしょう。
ただ、前日も米金融当局者から今後の引き締めについて慎重な意見が聞かれ、ドル売り基調は続く見通し。今週末に発表される雇用統計が堅調となり、それを好感したドル買いが強まったとしても、利上げのペースは緩やかになるとの思惑がドルを押し下げるでしょう。今月18-19日のFRBの政策決定に向け織り込み余地は多少残るものの、ドルは上値の重い値動きが続くと予想します。
■主な注目材料
08:00 韓国7-9月期国内総生産、11月消費者物価指数
08:50 日マネタリー・ベース
09:01 英11月BRC小売売上
09:30 豪7-9月期経常収支
12:30 豪準備銀定例会合/政策発表
16:00 ルーマニア10月生産者物価指数
17:15 スイス11月消費者物価指数
17:30 スウェーデン7-9月期経常収支
18:00 ボツワナ中銀定例会合/政策発表
18:30 英11月建設業PMI
南ア7-9月期国内総生産
19:00 英10月生産者物価指数
20:00 ブラジル10月鉱工業生産
22:30 カナダ7-9月期労働生産性
22:55 米レッドブック
未定 世界乳製品取引価格指数
04:00 アルゼンチン10月鉱工業生産

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