ドル上げ渋り/日本株高好感も、米長短金利差逆転で景気動向に思惑

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。日本株の小幅高で円買いは後退するほか、欧州通貨は引き続き買いづらく、ドルが選好されやすい見通し。ただ、長短金利差逆転で景気の先行きへの不安からドル売りの流れに傾く可能性があります。

NY終値は113円台を回復

12月5日のドル/円は反発。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め方針緩和への思惑からドル売りに振れやすい地合いが続くなか、株価や他通貨の値動きに振らされる展開となりました。アジア市場では日本株の下げ幅縮小で円買いは弱まったものの、ドルは113円付近の売りが上昇を阻止。その後、ユーロやポンドなど欧州通貨の軟化がドルを113円台に押し上げています。
欧米市場で、欧州株は4日の軟調地合いから自律反発が予想されたものの全面安となり、欧州通貨は冴えない値動きでドルは底堅く推移。アメリカのブッシュ元大統領(父)死去に伴う株式・債券市場の休場で、NY市場は薄商いのなかドルはやや買い戻され、113円23銭まで値を上げます。アメリカの景気の先行きなどへの不安から伸び悩みますが、113円台を維持したまま取引を終えました。

米景気動向に思惑交錯か

アジア市場早朝の取引で、ドル/円は113円付近に下落。この後は日経平均株価の小幅高で円買いは弱まるものの、中国株が弱含めば円買い基調に振れ、113円を割り込む展開となりそうです。また、米国の長短金利逆転が続けば、景気後退を懸念したドル売りが強まるかもしれません。欧州通貨は軟化しても、FRBの引き締め停止時期の早期化への思惑がドルを下押しするでしょう。
今晩はADP雇用統計などが材料視されます。民間部門雇用者数は前回から下振れが予想されており、明日発表の非農業部門雇用者数の弱い内容に思惑が広がりやすい見通し。金利差逆転のなか景気のピークアウトが意識されれば、ドル売りは回避できないでしょう。そうなると、前日同様、112円後半を中心とした値動きとなる可能性があります。4日安値の112円58銭付近を短期的な下値メドとします。
■主な注目材料
08:00 韓国10月経常収支
09:00 コロンビア11月消費者物価指数
09:30 豪10月貿易収支、小売売上高
12:30 タイ11月消費者信頼感
13:15 サウジアラビア11月総合PMI
アラブ首長国連邦11月総合PMI
16:00 英10月製造業新規受注
17:00 チェコ10月小売売上高
ハンガリー10月工業生産高
18:00 インドネシア11月の消費者信頼感
南ア7-9月期経常収支
22:00 ロシア消費者物価指数
22:15 米11月ADP雇用統計
カナダ11月住宅着工件数
22:30 米10月貿易収支、失業保険申請件数
カナダ10月貿易収支
23:00 メキシコ9月全体設備投資
00:00 米10月製造業新規受注
カナダ11月IveyPMI

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