ドルは底堅い/売り一服で様子見、米雇用統計後は113円台回復も

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。中国ハーウェイ幹部逮捕で米中対立再燃を懸念した円買いは一服し、今後の捜査の進展を見守る展開。今晩のアメリカの雇用統計が堅調となれば、今月の利上げを織り込む動きを予想します。

NY終値は4日安値を上回る

12月6日のドル/円は反落。日本株反発/ドル買戻しが予想されていましたが、日本時間早朝に中国ハーウェイ最高財務責任者(CFO)の逮捕を受け、米中貿易戦争再開への懸念からリスクを回避する円買い主導の展開となりました。ドルは午後にかけて弱含んだ後、いったん113円台を回復したものの、欧米市場ではさらに円買いが強まり、10月29日以来となる112円23銭まで売り込まれています。
ただ、NY市場ではNYダウが大幅安から大引けにかけて急速に値を戻したほか、米10年債利回りが大幅低下から持ち直し、ドルは4日安値の112円58銭を上回る112円65銭で取引を終えました。アジア市場と欧州市場のドル下落局面にそれぞれ跳ね返された112円60銭付近は、押し目買いのポイントと推測されます。終値がその水準を上回ったことから、底堅さが感じられます。

米失業率は記録的低水準

本日のアジア市場早朝の取引で、ドル/円は112円70銭付近で推移。この後は日本株や中国株を手がかりに、下値の堅い値動きを予想します。日経平均株価は小幅高が観測され、円買いは弱まる見通し。上海総合指数がプラス圏で推移すれば、ドルは113円付近まで値を戻すかもしれません。一方で、前日の反動によりドルが上昇に転じても、113円30銭付近の売り圧力に上値は押さえられそうです。
今晩は米雇用統計が焦点。前日発表されたADP統計は民間部門雇用者数が予想を下回り、11月非農業部門雇用者数は弱含む見通し。ただ、市場コンセンサスの前月比+20万人を大きく下回らなければ、ドル売りは小幅にとどまるでしょう。とはいえ、アメリカの景気減速に警戒が広がりつつあるなか、失業率や平均賃金が悪化した場合には引き締め停止時期の早期化が意識され、ドル売りは避けられません。
注目は失業率です。10月は3.7%とITバブル期の2000年に記録した3.8%を下回る記録的な低水準で、11月は横ばいの3.7%と見込まれています。1970年まで遡ってみると、その年の3.5%が過去最低。それを目安にすると、アメリカの雇用情勢はピークに差し掛かっているようにも思えます。米10年債利回りの不安定な動向をみても、目先減速感が広がっても不自然ではないと判断できます。
■主な注目材料
06:30 豪11月AIG建設業指数
08:00 ペルー10月貿易収支
08:30 日10月家計支出、平均給与所得
14:00 日10月景気先行指数
15:00 エジプト消費者物価指数
16:00 英10月鉱工業生産
ノルウェー10月製造業生産
モーリシャス11月消費者物価指数
17:00 台湾11月貿易収支
チェコ10月貿易収支、建設生産高、鉱工業生産
ハンガリー10月貿易収支
17:30 英11月ハリファックス住宅価格指数
18:00 アイスランド7-9月期国内総生産
19:00 英7-9月期国内総生産、雇用統計
20:00 エジプト消費者物価指数
チリ11月消費者物価指数
ブラジル11月消費者物価指数
20:30 チリ貿易収支
22:30 米11月雇用統計
カナダ11月雇用統計
23:00 メキシコ11月消費者物価指数
00:00 米12月ミシガン大学消費者信頼感

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