ドルは底堅い/米中対立激化は回避も、欧州リスク継続でドル選好

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。中国企業幹部の逮捕で米中関係に緊張は残るものの、通商面での対立激化はいったん収束の見通し。一方でブレグジットの不透明感やフランスの治安悪化で欧州通貨は一段安の可能性から、ドルは下げづらいでしょう。

NY市場でドル一時113円46銭

12月11日のドル/円は4日続伸。アジア市場では日本株高/円売り先行が想定されていましたが、株式市場でブレグジットによる政治情勢の混乱を問題視した売りが強まり、10日の予想以上のドル高を調整する展開となりました。ただ、ユーロ/ドルやポンド/ドルは前日の急落から持ち直しドルは下押しされたものの、ドルは買い需要が弱まらず、113円台を維持したまま欧米市場に移ります。
その後、イギリスのメイ首相に対する不信任決議への思惑からポンド売りが再開。また、フランスでは暴動などの経済への影響が深刻化し、ユーロ売りも下落基調に逆戻りしたことから欧州通貨の軟調地合いがドルを押し上げます。ドル/円は日中の高値を上抜け、NY市場では113円46銭まで強含む場面もありました。株価がまちまちのため失速しましたが、この日は113円40銭付近で取引終了。

欧州リスクでドル選好継続

本日アジア市場早朝の取引で、ドル/円は113円40銭付近。米国株がまちまちのため日本株が軟化すれば、ドルは小幅に下げる可能性はあります。また、米中通商摩擦に関する閣僚級協議により両国の対立激化は回避されるとの観測から、安全通貨のドルと円は売りが出やすい見通し。ただ、中国のファーウェイ幹部の逮捕に関連し、両国関係は改善には至らないでしょう。
また、フランスで銃撃事件が発生したもようで、ブレグジットの不透明感とともに欧州通貨売りは続きそうです。
一方、前日発表されたアメリカの生産者物価指数は、コア指数が予想に反して上昇。今晩の消費者物価指数はコア指数が前回を上回るとみられており、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えインフレ指標の伸びを手がかりに、ドル買いに振れやすい地合いを予想します。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の来年の引き締め回数は3回から2回になるとの見方から、ドル買いは続かないと予想します。
■主な注目材料
08:00 韓国11月失業率
08:30 豪12月Westpac消費者信頼感
08:50 日10月機械受注、11月企業物価指数
13:00 マレーシア10月鉱工業生産
14:00 シンガポール小売売上高
16:00 ルーマニア10月鉱工業生産
17:00 ハンガリー10月工業生産高
南ア11月消費者物価指数
17:30 スウェーデン11月消費者物価指数
17:55 アイスランド中銀定例会合/政策発表
19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産、工業生産
20:00 南ア10月小売売上高
21:00 インド11月消費者物価指数、10月鉱工業生産
米MBA住宅ローン申請件数
22:00 ロシア7-9月期国内総生産、10月貿易収支
22:30 米11月消費者物価指数、実質賃金
23:00 メキシコ10月鉱工業生産
05:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表
休場:ケニア、メキシコ

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